国民民主党激震! パワハラ調査は「お手盛り」だった…玉木代表は第三者調査を頑として認めず

公開日: 更新日:

 国民民主党がパワハラ問題で大揺れだ。

 千葉県連で起きたトラブルを巡り、12日の両院議員総会で党本部に倫理委員会とハラスメント対策委員会による合同委員会の設置を決定。合同委は、党所属の円より子衆院議員を座長とし、パワハラを訴えた側と訴えられた側双方に聴取して、事実確認を行うという。

 パワハラの疑いをかけられているのは、昨秋の衆院選で千葉5区から出馬し、比例復活した岡野純子議員と県連幹事長の天野行雄県議。パワハラを訴えたのは工藤由紀子浦安市議だった。工藤氏が昨夏、離党すると、他に3人の地方議員が同調する形で続々と党を離れた。12人だった県連所属議員が8人に減る異常事態となったのだ。

 複数の関係者によると、工藤氏は2023年春の浦安市議選への出馬を決めた同年頭から、岡野氏や天野氏に叱責され続けた。24年5月に体調不良になり「適応障害」と診断され、県連にパワハラを訴えた後、7月に離党した。

 一方、県連は倫理委員会などによる聴取の結果として「パワハラは確認されなかった」としている。ところが、倫理委のトップは訴えられた天野本人。疑いをかけられている当人による調査で「パワハラはなかった」など、あまりにフザケている。党本部設置の合同委の調査は少しはマシなものになるのか。

「さすがに、県連の調査だけで『パワハラはなかった』と結論付けていたら、猛批判にさらされたでしょう。今回の合同委設置は一歩前進と言える。ただ、気になるのは玉木代表が第三者の調査をかたくなに認めないこと。合同委の調査はあくまで党の主導です。第三者の方がより公平性を担保できるはずなのですが……」(千葉県政関係者)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    仰天! 参院選兵庫選挙区の国民民主党候補は、県知事選で「斎藤元彦陣営ボランティア」だった

  2. 2

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  3. 3

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  4. 4

    兵庫は参院選でまた大混乱! 泉房穂氏が強いられる“ステルス戦”の背景にN党・立花氏らによる執拗な嫌がらせ

  5. 5

    参政党・神谷代表は早くも“ヒトラー思想”丸出し 参院選第一声で「高齢女性は子どもが産めない」

  1. 6

    小泉進次郎農相がSNSで難クセ連発の理由…JA会長を名指しで晒し上げ連日大炎上

  2. 7

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  3. 8

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か

  4. 9

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変

  5. 10

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?