国民民主党・玉木雄一郎代表「外国人は数万円で1.6億円の治療」は“排外主義”煽るミスリード
今国会の焦点のひとつである「高額療養費制度」の見直しをめぐり、国民民主党の玉木代表(役職停止中)の言動が物議を醸している。
玉木氏は15日、自身のXに〈外国人やその扶養家族が、わずか90日の滞在で数千万円相当の高額療養費制度を受けられる現在の仕組みは、より厳格な適用となるよう、制度を見直すべきです〉などと投稿。〈現役世代が苦労して支払う社会保険料は、原則、日本人の病気や怪我のために使われるべきです〉と主張した。
来日した外国人は在留期間3カ月超の場合、国民健康保険の加入が必要。短期や医療・保養目的での滞在は国保加入の対象外だ。玉木氏は「病気を抱えながらコッソリと治療目的で来日し、高額医療を受けて帰国する外国人」を想定しているようだが、具体的なケースや数字は出していない。
玉木氏は自身のユーチューブチャンネルで「外国人を排除する気はない」と釈明したが、それなら、なぜ「外国人」をヤリ玉に挙げたのか。
厚労省の資料によると、2020年3月から21年2月までに支給された高額療養費のうち外国人の割合は全体の約1%。日本人が圧倒的多数を占めているのであり、玉木氏の言動は分断を煽っているように見える。