いい気なものだ、自民党 石破首相は思い出づくりで総裁選は「皆で仲良く」茶番劇

公開日: 更新日:
情けない。最後の最後まで外交無策…(C)ロイター

 辞める首相がのこのこ国連に出向いて安保理改革などを唱えていたが、マンガではないか。パレスチナの国家承認も見送り、トランプにひれ伏す隷従国家が「改革案」の恥ずかしさ。一方、国内はポスト石破で、ヤラセの茶番。国民は踏んだり蹴ったりだ。

  ◇  ◇  ◇

 一体、何しに行ったのか。

 石破首相が23日(日本時間24日)、米ニューヨークで行われている国連総会の一般討論演説に臨み、パレスチナ自治区ガザへの地上作戦を展開し続けるイスラエルに対して「断じて容認できず、この上なく強い言葉で非難する」と話し、作戦の中止を求めた。

 また、今年で創設80年となる国連について、安全保障理事会が「十分に機能を発揮できていない」と指摘し、常任・非常任の双方の理事国拡大が必要と訴えた。

 お説ごもっともではある。イスラエルによる空爆と地上侵攻で、ガザの犠牲者は6万5000人にも上る。国連人権理事会の独立調査委員会はイスラエルがガザで「ジェノサイド」を行ったと認定する報告書を発表した。安保理は拒否権を持つ常任理事国の米英仏ロ中の思惑がバラバラで、機能不全に陥り、ロシアによるウクライナ侵攻は出口が見えない。石破の指摘は間違ってはいない。

 ただ、既に「退陣」を表明した石破のスピーチにどれだけの重みがあるのか。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,505文字/全文3,072文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」