早くもストーブリーグ突入 ロッテの狙いは「涌井獲得」と「投手コーチ再編」
CSファイナルステージに進みながらも楽天に敗れたロッテは、さっそく「ストーブリーグ」に突入する。
最大の焦点は先発投手の補強だ。
今季、シーズン序盤に首位を快走しながら、最終的にリーグ3位に終わった要因を、フロント陣は「チーム内に2ケタ勝利を挙げる先発投手がひとりもいなかったこと」とみている。今オフはドラフトを含め、ある程度の資金を投入してでも2ケタ勝利が計算できる投手を獲得したい意向をもっている。
補強の筆頭候補は西武の涌井(27)だ。
シーズン中に国内FA権を取得し、オフの行使が濃厚。ロッテは水面下ですでに涌井を調査しており、FA権行使と同時に手を挙げる可能性が高い。
もうひとつのテコ入れが投手コーチ陣の再編だ。
グライシンガー(右肩痛)や成瀬(左肩痛)など、今季のロッテ投手陣は故障に悩まされた。一部フロントからは「投手を管理する立場のコーチ陣のケアが足りなかったのでは」という声が上がっている。そこで斉藤投手コーチの進退を含めた投手部門コーチの大幅な配置転換なども考えられているという。
CSファーストステージでは、西武を2勝1敗で撃破。ファイナルステージでも楽天を追い詰めたとはいえ、球団内部では「CS本拠地開催を逃したことを含め、反省すべき点は山ほどある」という厳しい声が上がっている。激動のオフになる可能性が高い。