古巣ソフトバンクが「川崎は来季もメジャー残留」と見る根拠
「来季のソフトバンク復帰? そげなことはわからんでごわす」
30日、故郷の鹿児島弁でこう言って、報道陣を笑わせたのがブルージェイズの川崎宗則(32)。古巣ソフトバンクの秋季練習最終日にヤフオクドームを訪れた際の一幕だ。
川崎は今季、ブルージェイズの控え内野手として96試合に出場。打率.229、1本塁打、24打点、7盗塁は、内野のスペアなりの数字だ。来季契約の選択権を持っているブルージェイズの判断次第では自由契約になりかねない。
そんな川崎に対し、ソフトバンクは川崎の移籍前の背番号「52」を空けているが、あるソフトバンクの球団関係者は「日本に戻ってくるかどうか」とこう言う。
「川崎は11年オフにマリナーズ入りした時、まるで憧れのイチロー(現ヤンキース)を追っかけて渡米したかのように言われていた。しかし、それは川崎の戦略。渡米前に『イチローさん、イチローさん』と名前を連呼していたのは、日本球界を去ることへの非難の声を封じ、『大好きなイチローのためなら仕方ないか』と地元ファンを納得させるためです。川崎の頭にあるのは、いかに自分がメジャーで通用する選手になるか、ということだけ。もちろん、川崎が日本球界に復帰するときはウチも取りにいくが、それも当分先の話でしょう」