白鵬が失った「推定5億円」…“干殺し”で損失はまだまだ増える
一般人が聞けば、気の遠くなる額だ。
今年2月に発覚した宮城野部屋の弟子による暴力事件。さらに宮城野親方(39=元横綱白鵬)の協会への報告遅れ、事件の隠蔽工作と次々に問題が明るみに出て、協会は3月場所後、宮城野部屋に「一時閉鎖」の厳重処分を下した。
同じ一門の伊勢ケ浜部屋預かりとなり、はや半年以上。いまだに部屋再興のメドは立っておらず、部屋が手にするはずだった巨額の収入もすべてパーとなった。
白鵬は「委員」から「年寄」に2階級降格し、さらに20%減俸3カ月の処分も下された。それだけでも数百万円の損失だが、それは微々たるものだ。ベテラン親方は「パーティーができなくなったことが大打撃です」と、こう続ける。
「相撲部屋は本場所の千秋楽の夜、打ち上げパーティーを行うのが慣例。後援者やタニマチを呼び、会費制ではなく祝儀制で大々的に行う。規模は部屋によって異なるが、太いタニマチが多いほど、会場の広さや集まるカネの額も大きくなる。白鵬はトヨタの豊田章男会長をはじめ、大企業の経営者などにタニマチが多く、パーティーには有名タレントなども集まる。1回のパーティーで数千万円から1億円は集まるそうです。それが3月場所から5回も中止ですからね。地方の後援会などの小さい規模のパーティーを含めれば、5億円以上は損をしているのではないか」