競争熾烈! 日本人マイナー選手「生き残る選手」の名前
ヤンキースの田中が全米中の注目を浴びている裏で、熾烈なサバイバルレースを繰り広げているのがマイナー契約の日本人選手たちだ。
その多くはメジャーのキャンプに招待されているものの、いつ、マイナー落ちを通告されてもおかしくない。開幕25人のメジャー枠に残れるかどうかは、今後1カ月間の成績次第なのだ。
チーム事情も含めて昇格が厳しいのはレッドソックスの渡辺俊介(37)、ヤンキースの建山義紀(38)、ブルージェイズの大家友和(37)だ。建山はこの日のパイレーツ戦に登板、1回と3分の1を無安打無失点2奪三振に抑え、ジラルディ監督は「低めに制球されていた。シンカーでうまく内野ゴロを取れていた」と言った。しかし、大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「レッドソックスのリリーフ陣は、極めて層が厚い。7人の救援陣がほぼ決まっているうえ、オフの補強でブルペンに食い込むのは至難の業。渡辺には4試合チャンスが与えられるそうですが厳しいでしょう。そこへいくとヤンキースはリリーフ陣が脆(弱(ぜいじゃく)で、チャンスはあるのですが、いかんせん建山にかつてのような球威がない。大家のブルージェイズも投手の層は薄いものの、ナックルボーラーがメジャーの打者相手に通用するまでには時間が掛かる。ナックルを完全に手の内に入れるのはそれだけ難しいのです。ナックルの使い手であるエースのディッキーも、2ケタ勝ったのはメジャー8年目でしたから」