日本が参考にしたいメキシコの冴えるパスワークと冷静な守備
ブラジルとの対戦を控える両チームにとって、決勝トーナメント進出には負けられない一戦だった。攻勢に出たのは、12年ロンドン五輪金メダルメンバーを前線に揃えるメキシコ。一方のカメルーンは、FWエトーをトップに残し、守りを固めて速攻を狙っていく。
先制点はメキシコ。後半16分、中盤右サイドからパスをつなぎ、エレラのスルーパスをペナルティーエリア手前で受けたドスサントスが中央で右足のシュートを放つ。いったんはカメルーンGKに阻まれるも、こぼれ球をペラルタが押し込んだ。
「メキシコの先制点は、ワンタッチでテンポ良くエリア前にボールを運び、流れの中で決めた理想的なゴールでした。かねて日本代表は、メキシコ代表をお手本にするべきといわれてきたが、小気味よいパスワークや両サイドMFがワイドに張ってピッチを広く使う攻めは、やはりとても参考になります」(元ドイツ1部ビーレフェルト・ヘッドコーチ鈴木良平氏)
同点に追いつきたいカメルーンは後半34分、中盤のソングに代えてFWウェボを投入。そのウェボが後半35分、粘りからパスをつなぎ最後はエトーがシュートするが、メキシコDFに阻まれボールは枠外へ。ロスタイムにも左からクロスにフリーのムカンジョが頭で合わせるが、GKオチョアが横っ跳びでセーブした。