広島マエケン 「メジャーの評価急落」は特定球団の情報操作
降りしきる雨のせいばかりではないだろう。
15日の巨人戦で、広島の前田健太(26)がメッタ打ちにされた。一、二回に坂本、高橋由にソロを浴びると、三回には4安打2四球で4失点。険しい表情に雨粒を滴らせ、この回限りでマウンドを降りた。
前回8日の阪神戦でも、6回7失点でKOされた。味方の失策絡みで自責は4点とはいえ、10安打4四球では言い訳のしようもない。
そんな前田の評価が海の向こうでガタ落ちという。今オフはポスティング制度を行使してのメジャー挑戦が濃厚。入札金の上限額はかつてのような青天井ではなく20億円とラインが引かれたものの、「前田なら複数球団が満額入札するはず」といわれていた。あるメジャー関係者が言う。
「米国では『今季のマエダは以前のような躍動感がない。故障を隠している』とか、『絶対的な決め球がない』などと具体的な噂も出回っている。一番苦しい夏場に2試合続けて不甲斐ない投球では、そうした噂に拍車がかかってもおかしくない」
とはいえ、それらの声をうのみにするわけにもいかない。メジャーのスカウトは総じて口が堅い。本当に前田の評価が下がっていたとしても、それを外部にペラペラ喋ることはまずない。つまり、故意に前田の悪評を言いふらしているやからがいるということだ。