ヤ軍vsダ軍 マエケン争奪で始まった因縁の第2ラウンド
リーグ戦が再開された27日、広島の前田健太(26)がDeNA相手に7回3安打無失点の好投で7勝目を挙げた。この試合以上にヒートアップしていたのがハマスタのネット裏だ。
試合前、グラウンドには広島の野村監督、バリントンと談笑する白人男性がいた。昨年まで楽天でプレーし、現在はヤンキースのプロスカウトを務めるダックワース氏だ。今オフ、入札制度でメジャー移籍を目指しているマエケンの情報を収集していたであろうヤンキーススカウトの姿を、バックネット裏では元広島監督でナショナルズのスカウトのマーティー・ブラウン氏や、ダイヤモンドバックスの環太平洋担当のマック林氏らが見つめているといったアンバイだったのだ。
■マー君獲得で最後までバトル
「今オフ、この前田を巡って、田中将大争奪戦の再戦が繰り広げられるだろう」
とは、米在住のジャーナリスト。
「ヤンキースとDバックスは田中獲得で最後まで争った。Dバックスは最終的に7年161億円の破格契約を提示したヤンキースの資金力に屈したとはいえ、それに次ぐ契約金、年俸を合わせて145億円の資金を用意していた。田中が大成功を収めたヤンキースはもちろん、今季は地区最下位に低迷するDバックスも先発は是が非でも欲しい。田中は取られたが、マエケンは絶対に譲れない、とかなり気合が入っているようだね」
今オフ、「ヤンキースVSダイヤモンドバックス」の熾烈(しれつ)な再戦が繰り広げられそうな気配である。