阪神・小幡 自由を手にしてなお追い込みをかけた高校時代
小幡竜平(阪神 遊撃手2年目・19歳)
このチャンスをモノにできるか。8月22日のヤクルト戦で一軍デビューすると、スタメン出場した29日の広島戦では二回のセーフティーバント、三回の内野安打で2打点を挙げ、お立ち台も経験した。
これまで10試合に出場し、打率は・154(3日現在)と打撃に課題は残るものの、強肩を生かした二塁、遊撃の守備はすでにチームでトップクラスと評される。
■地を這うような送球
母校・延岡学園高(宮崎)の一宮淳野球部部長が振り返る。
「1年生で入ってきた時から守備がうまくて『うわぁ、この子はプロに行く』と思いましたね。グラブさばきもですが、三遊間深くからの、ビューンと地を這うような送球には目を見張るものがあった。肩の強さは圧倒的でした」
1年からベンチ入りし、3年時には4番を任され、春の甲子園に出場した。
その頃、こんなことがあった。小幡が2年生の9月に就任した三浦正行監督は、それまで禁止されていた携帯電話の使用を解禁。練習時間も半分ほどになったという。