巨人菅野と沢村が「年俸更改」で明暗 “師弟関係”も有名無実に
巨人の菅野智之(25)が“大台”を突破した。
26日、球団事務所で契約更改交渉を行い、4000万円増の年俸1億1000万円でサイン。3年目の年俸としては高橋由の1億円を抜いて、球団史上最高額となった。
今季は自身初の開幕投手を務め、12勝5敗、防御率2.33。初のタイトルとなる最優秀防御率を獲得した。しかし、右ヒジの靱帯を損傷し、シーズン終盤に離脱。阪神とのCSにも登板できず、4連敗で敗退した。「防御率だったり、見栄えのいい数字が並んでいるけど、そこには一切満足していない」と切り出し、「一番の目標はローテーションを守ること。数字は最低15勝。そして日本一。すべての数字で今年を上回りたい」と話した。
セ・リーグのMVPにも選出。会見後はNPBアワーズの表彰式に出席するなど慌ただしかった。
■沢村は先発へのこだわり捨て切れず
着々と前へ進んでいく菅野とは対照的だったのが沢村拓一(26)だ。
1200万円ダウンの4800万円で更改。4年目の今季、キャンプインわずか3日で右肩を痛めて二軍落ち。一軍復帰は7月にまでずれ込んだ。12試合で5勝3敗、防御率3.72。来季は中継ぎに転向することが決定している。