マエケンと新人王争うライバル2人“ケタ違い”の実力
■トレーバー・ストーリー(ロッキーズ・内野手、23歳)
今季、彗星のように現れた長距離砲だ。
夫人へのDV容疑で出場停止処分を受けた正遊撃手レイエスに代わって開幕スタメンに抜擢され、6試合で7本塁打の大当たり。開幕6戦で7発は歴代4位の通算660本塁打を放ったウィリー・メイズ(元ジャイアンツ他)を抜くメジャー新記録だ。27日のパイレーツ戦では9号ソロを放ち、01年にカージナルスのアルバート・プホルス(現エンゼルス)がマークした月間8本塁打のナ・リーグ新人記録も塗り替えた。現在、9本塁打でホームランダービーでトップタイにいる(27日終了時)。
テキサス州アービン市出身。アービン高時代は投手で、11年のドラフトでロッキーズから1巡目(全体45番目)指名されて入団。マイナーでは順調にステップアップし、昨季は2Aと3A合わせて20本塁打をマークした。
ロッキーズの本拠地クアーズフィールドは標高1600メートルで気圧が低いため本塁打が出やすい球場だ。メジャーでは長距離打者が評価される傾向にあるだけに、本塁打を量産すれば、新人王の最右翼だ。