マエケンと新人王争うライバル2人“ケタ違い”の実力
■ジェレミー・ヘイゼルベイカー(カージナルス・外野手、28歳)
プロ入り8年目にしてメジャーデビューした遅咲きのスラッガー。
ここまで20試合で56打数18安打の打率3割2分1厘。4人目の外野手で、主に代打での起用ながら5本塁打はモスと並んでチームトップタイ。13打点を挙げ、代打として貴重な働きを見せている。
ボールステイト大学から09年のドラフト4巡目で入団したレッドソックスを皮切りにドジャース、カージナルスのマイナーでプレー。パッとしない成績が続き、ドジャース傘下の2Aでプレーしていた昨季途中に解雇された際、母校に戻ってビジネス学を再度履修し、民間企業への就職を考えたという。
今季の好調について本人は「マイナー時代のコーチのアドバイスもあって、時には引っ張るなどコースに応じた打撃スタイルに変えたからだと思う」と話している。
今年のキャンプは招待選手として参加し、月給は1万8000ドル(約200万円)。ベテラン外野手ホリデーが今季限りで契約が切れる上に、ここ数年は故障がち。シーズン中のトレードも噂されており、ヘイゼルベイカーが定位置を確保する可能性もある。好調な打撃を維持できれば、新人王レースに割って入りそうだ。