シーズン白星に悪影響 マエケン課題は「立ち上がりの悪さ」
オープン戦4試合目にして課題が浮き彫りになった。
すでに先発ローテーションの3番手での起用が決まっているドジャース・前田健太(27)。岩隈と投げ合った21日(日本時間22日)のマリナーズ戦は初回、直球が高めに浮き、先頭打者から3連打を浴びて2点の先制を許した。尻上がりに調子を上げ、初めて5回を投げ切ったが、立ち上がりに不安を残した。
前田はここまで4試合で、比較的、立ち上がりに苦しんでいる。失点こそしなかったものの、初登板のダイヤモンドバックス戦では二塁打、続くアスレチックス戦では四球と、いずれも2死から走者を背負った。初回に球数を費やしているのも気がかりだ。
前田のエンジンのかかりが悪いのは、登板前の投球練習で球数を制限されているからだろう。登板する際にベンチで「マエケン体操」をしたり、マウンド上で両肩を回したり、上腕部を揉むのはウオーミングアップ不足を補うためだ。
オープン戦ではともかく、レギュラーシーズンでは立ち上がりの悪さが命取りになりかねない。肩が温まって回を追うごとに調子を上げても序盤に球数がかさめば、試合中盤に100球に到達しかねないからだ。