新人らしからぬ物言い…広島ドラ1加藤にポスト黒田の期待
カリスマ黒田の抜けた穴を埋めるのはこの男かもしれない。広島のドラフト1位ルーキー・加藤拓也(慶大=22)が9日、宮崎・日南キャンプの第2クールを終えた。
最速153キロの剛腕は7日のフリー打撃に初登板。力強いボールで、鈴木、田中、菊池の侍ジャパンメンバーを相手に安打性ゼロに抑えた。
ドライチといっても「外れ外れ1位」。最近の野村や大瀬良はいずれも開幕ローテを勝ち取ったが、「最初は中継ぎからではないか」とみる関係者が多かった。そんな“期待薄”のムードも「侍斬り」で首脳陣の見る目も変わってきたともっぱら。
加藤に聞いた。
「プロになって驚いたこと? ユニホームですね。クリーニングしてくれることに驚いています。当たり前ですけど、学生の時は自分たちでやりますから。あとは大人が多いこと。学生の時は監督、コーチ、トレーナーの3人。プロは首脳陣、球団関係者、マスコミの人……。気疲れしますね。球場で不特定多数のお客さんに見られるのは平気なんですけど、ブルペンの後ろで見られるのも気になります。入ってみて凄いと思った選手? いるけど言えません。誰かが凄いと言えば誰かが凄くないみたいじゃないですか!」