SB新コーチ本多雄一はノックでも年上選手には「さん」付け
「ポンちゃーん!」
「本多さーん!」
ファンの前に姿を現すや、黄色い声援がひっきりなし。もともと女性ファンが多いだけに、引退しても人気は現役選手以上だ。
昨オフ、ソフトバンクの本多雄一(34)は、周囲から「まだ現役を続けられるのに……」と惜しまれながらもユニホームを脱いだ。
「覚えることが多くて大変ですね。選手時代は自分のことだけでよかったのが、コーチとなると全体を見渡さなきゃいけない。逆に一歩引いて見ることでわかることもある。現役時代はとにかく一生懸命。でも、コーチになって選手らを外から見ると、『こんなときはこうすればよかったのかも』と気付くこともある」
ベテランの多いチームだけに、自分より年上の選手も少なくない。高谷(37)、内川(36)、松田(35)、川島(35)と4人もいる。つい先日まで先輩後輩の間柄だったのが、コーチと選手になって違和感などはないのか。
「確かに彼らは先輩ですけど、グラウンドに出ればコーチと選手という立場。やりにくさなどはありませんよ」