中日二軍投手C 浅尾拓也が目指すは「教えすぎない」指導
コーチと言われても、まだピンとこない。
中日・二軍投手コーチ浅尾拓也(34)は、昨季限りで現役生活を終えた日本一のセットアッパー。プロ3年目から中継ぎの一角を担い、2010年には72試合に登板して47ホールドを記録した。59ホールドポイントとともに、いまだ破られないNPB記録を持つ新コーチは、率直に言った。
「選手の方が大変だなぁと思いましたね」
童顔を引き締め、こう続ける。
「いや、コーチが楽というわけではないんです。(自分だけでなく)いろんな選手のことを考えないといけないですし。コーチは選手がやりやすいようにするのが仕事だと思うので、今はどうしたらやりやすいか、探りながらやっている」
同じ二軍投手担当の門倉健コーチには、「せっかく選手と年齢が近いんだから、もっと積極的に話しかけた方がいい」とアドバイスされている。
■手に取った恩師の著書
当初、その知名度の高さから、セカンドキャリアを巡ってコーチやスカウトなど複数の意見が取り沙汰されていた。9月末に引退会見、10月下旬にコーチ就任が発表された当時を振り返り、「正直、準備する時間があまりなかったですね」と吐露。