CL準決勝2試合にサッカーの面白さと怖さが凝縮されていた
「ドラマありすぎ」と日本代表DF長友がつぶやいたコメントを目にしたが、まったくもって「その通り!」と言うしかない。先週の欧州チャンピオンズリーグ(CL)準決勝の2試合はサッカーの面白さ、そして怖さが凝縮されていた。
まずバルセロナVSリバプール戦(8日)だ。
バルサが地元での第1レグを3―0でモノにした。あのバルサに4―0で勝つ! リバプールの熱烈サポーターであっても、絵空事にしか思えないだろう。
ところが3―0とリードして迎えた終盤にドラマは起きた。
リバプールは右CKのキッカーが<コーナーエリアからピッチの中に1歩、2歩、3歩と入っていった>ことでバルサ選手の緊張の糸が切れた。
同じキッカーが、きびすを返して蹴り位置に戻り、タイミングを外して蹴ったボールに誰も反応できず、決勝ゴールを叩き込まれてしまった。
翌9日のアヤックスVSトッテナム戦。ホームでの第1レグを0―1で落としたトッテナムは、敵地での第2レグの前半で0―2とリードされてしまった。「後半の45分で3点取らないと負ける」トッテナムは、59分までに2点を返してアディショナルタイムの3点目で奇跡の大逆転劇である。