3日目の不調がアダ…遼に忍び寄るドライバーイップスの影

公開日: 更新日:

「石川はスイングのタメを大きくすれば飛ぶというイメージを持っているような感じがする。だからリリースポイントを遅らせ、ダウンスイングで飛ばしの形をつくろうとする傾向がある。すると石川のヘッドスピードではヘッドを戻し切れなくて右にすっぽ抜けてしまう。プロは4日間、同じボール位置、同じスイングというのは難しい。石川は距離が欲しい時に、右を向いてフックボールを打とうとしている。それが3日目によく見られた。だが、目標方向へボール1個分ずらしてセットし、左を向いて構えて、左に振り抜くことでフェードボードが打てたらコントロールが良くなり、飛距離も変わらない。そうすればドライバーはさらに安定するでしょう」

 プロにとって大会3日目はムービングサタデーと呼ばれ、ビッグスコアが不可欠だ。そこでドライバーを曲げたら優勝争いに乗り遅れてしまう。

 同じ距離からピンを狙うにしても、フェアウエーとラフとではスピン量が違い、ボールコントロールの難易度も大きく変わるからだ。今回は大会3日目だけドライバーが悪かったが、そのイメージが膨らんでいけば、イップスの危険もはらむ。16歳でプロ転向し、すでに11年が過ぎた。若いころの柔軟性は失われ、体も硬くなる。飛ばしにこだわり、イメージ通りにドライバーが振れなくなったら怖い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」