3日目の不調がアダ…遼に忍び寄るドライバーイップスの影

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「石川はスイングのタメを大きくすれば飛ぶというイメージを持っているような感じがする。だからリリースポイントを遅らせ、ダウンスイングで飛ばしの形をつくろうとする傾向がある。すると石川のヘッドスピードではヘッドを戻し切れなくて右にすっぽ抜けてしまう。プロは4日間、同じボール位置、同じスイングというのは難しい。石川は距離が欲しい時に、右を向いてフックボールを打とうとしている。それが3日目によく見られた。だが、目標方向へボール1個分ずらしてセットし、左を向いて構えて、左に振り抜くことでフェードボードが打てたらコントロールが良くなり、飛距離も変わらない。そうすればドライバーはさらに安定するでしょう」

 プロにとって大会3日目はムービングサタデーと呼ばれ、ビッグスコアが不可欠だ。そこでドライバーを曲げたら優勝争いに乗り遅れてしまう。

 同じ距離からピンを狙うにしても、フェアウエーとラフとではスピン量が違い、ボールコントロールの難易度も大きく変わるからだ。今回は大会3日目だけドライバーが悪かったが、そのイメージが膨らんでいけば、イップスの危険もはらむ。16歳でプロ転向し、すでに11年が過ぎた。若いころの柔軟性は失われ、体も硬くなる。飛ばしにこだわり、イメージ通りにドライバーが振れなくなったら怖い。

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