高校野球
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賛否両論!春のセンバツ「21世紀枠」に思うこと…来春は“快進撃”に密かに期待をしています
先日、来春のセンバツの21世紀枠候補校9校が発表されました。 どこも魅力的な学校ですが、その中でも壱岐(長崎)は部員21人全員が壱岐島出身ということもあり、話題をさらっています。 さて、この「21世紀枠」ですが……。...
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甲子園で役に立つタッチアップの心得…三塁走者は二走へ「合図」を送ってからスタートを切れ
今回も1点をもぎ取る「走塁編」だ。 走者二塁で打者が安打を放ったケース。打者走者が二塁へ進塁できるかどうかは重要なポイントだ。 まず、これに付随してカットマンの話をすると、中前打の際、本塁までの中継には一塁手、二塁手...
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ソフトB育成1位古川遼が異例の入団辞退、その舞台裏と波紋…高校生の「育成拒否」が続出するか
ソフトバンクから今秋育成ドラフト1位指名された古川遼(日本学園高)が入団辞退したことが騒ぎになっている。 ホークスでの入団辞退は、ダイエー時代の1991年4位の三井浩二(足寄高)以来、33年ぶり。ソフトバンクに親会社が移って...
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「飛ばないバット」でより重要 「二塁走者」にショートの動きを伝える伝達法
高校野球に飛ばないバットが導入され、1点を取るために、より重要になるのが「走者二塁」の場面である。 二塁と三塁ベースを直線で結んだとして、無死の場合のリードは、線から1メートルほど後ろ。直線で走りたいからだ。 1死か...
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私が一貫して「守り勝つ野球」を掲げる理由…ただ、近年は守備の指導が難しくなっていることがもどかしい
私が目指しているのは「守り勝つ野球」です。最低3点をもぎ取り、2失点までに抑えて勝つ。指導者になった頃から一貫して掲げてきた理想で、このコラムでもたびたび書いてきました。 学校によって「攻撃野球」「機動破壊」など、さまざまな...
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勝てる「盗塁㊙技術」教えます...クセが出るのは投手の右足と首
野球は難しい。1に投手、2に打撃、3の守備には捕球と送球という2つの違う動作がある。4に走塁、5は頭だ。 サッカーにしろバスケットボールにしろ、やることは攻撃と守備、大きく分けて2つだ。他の競技と比べ、野球は全く違うプレーを...
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令和時代の「根性」を考える…いまや痛みに耐えながらマウンドに立つのはナンセンス
先日、「新語・流行語大賞」の30候補が発表されました。 日々、さまざまな「新語」が生まれている一方、当然ながら「死語」も続々と積み重なっています。その死語に目を向けると、令和の時代になってからは「根性」という単語をめっきり聞...
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「打撃の極意」教えます。巨人・坂本勇人は工夫して数種類を使い分けながらタイミングを取っている
前回のコラムで「走者一塁」の際に行う「片側リード」のやり方と重要性を述べた。相手投手に素早い牽制球を投げさせて、クセなどを見つけることが目的だ。この時、打者に「待て」のサインを出さないとダメなことを付け加えておく。 今回は打...
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「競争を良しとしない義務教育」に異議アリ! 野球人口減少どころか“スポーツ離れ”の現状を憂う
24日、ドラフト会議が開催されました。 毎年のように「〇年に1度」と評される逸材が出現し、どこの球団が指名するのか、全国のプロ野球、高校野球ファンが固唾をのんでその時を待つ──。異なるファン層が一体となって楽しめる一大イベン...
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来夏に向けてハッキリした課題…新チームで臨んだ秋季千葉県大会は準決勝でコールド負け
新チームで臨んだ秋季千葉大会は準決勝で千葉黎明に4-11(7回コールド)で敗れました。 同校は初戦で中央学院(7-1)に快勝すると、2回戦は成田(2-1)、3回戦で東海大浦安(8-3)、準々決勝では東海大市原望洋(5-1)と...
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「職業監督」である私の生活サイクル…週休2日、ウオーキングは1日8000歩、妻との関係は良好
「職業監督」という言葉をご存じでしょうか。 ざっくり言うと、学校で教壇に立たず、野球の指導のみに携わる監督のことです。私は54歳で教員生活に一区切り付けて職業監督になりました。この仕事に就く人は少ないから、皆さんの周りにはそう...
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オリ獲得18歳「二刀流台湾人」米スカウト掛け値なしの評価…U18で日本を蹂躙、ベストナイン含む3冠
オリックスがU18台湾代表の右腕、陳睦衡(チェン・ムーヘン、18歳=顔写真)と契約金50万ドル(約7000万円)で合意したという。 日本時間17日、全米野球記者協会に所属しているフランシス・ロメロ記者が自身のXで伝えた。 ...
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U18高校日本代表の気になる進路は?ドラ1最大4人、大阪桐蔭勢は早大、法大進学か
日本は準優勝で幕を閉じたU18アジア杯。9日に帰国会見を行った18人のメンバーの進路も徐々に明らかになってきた。 プロ組は最大5人。台湾との決勝戦に先発したセンバツ準V投手の今朝丸裕喜(報徳学園)、台湾とのスーパーラウンドに...
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「台湾152キロ右腕」巡り日米争奪戦勃発!オリックスはスカウト幹部がU18アジア杯に大集結
日本に負けず劣らずの粒ぞろいだったのが、決勝で日本を破って優勝した台湾代表のメンバーだ。 中でも、日本とのスーパーラウンド(6日)で先発し、4回無安打無失点の好投を見せた最速152キロ右腕のチェン・ムーヘン(陳睦衡=右投げ左...
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低反発バットの導入でこれからさらに高校野球が変わる。「必要な選手」と「有効な作戦」とは
京都国際が関東第一(東東京)との延長戦を制して初優勝した夏の甲子園。決勝戦でのタイブレークは史上初だったそうだが、寂しさを感じた。せめて決勝戦だけは、2022年まで採用していた「十二回までは通常の延長戦を戦い、十三回からタイブレーク...
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メジャースカウトは朗希からU18アジア選手権へハシゴ 注目は日本人や韓国人より台湾人選手
8月30日、ゾゾマリンのネット裏にはメジャー15球団のスカウトや編成担当者が集結した。ソフトバンク打線を7回3安打無失点に抑えた佐々木朗希(22=ロッテ)の投球をチェックするためだ。 「2日前には中日の小笠原、30日は佐々木を...
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今夏の甲子園は大量56人、熱中症続出にはもどかしい気持ちもある。「京セラドーム開催論」は…
今夏の甲子園は暑さにやられる選手が後を絶たず、治療のために試合が中断される場面が何度もありました。 大会本部の発表によると、試合中に熱中症疑いの症状が出た選手は56人。昨年の34人から倍近くに増えています。 我が専大...
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急きょドラフト指名リスト入り「ダークホース」の名前 U18代表「上位候補4人衆」以外の逸材は?
野球のU18アジア選手権(9月2日開幕=台湾)に臨む高校日本代表では、報徳学園(兵庫)のMAX151キロ右腕・今朝丸裕喜、東海大相模(神奈川)の198センチ左腕・藤田琉生、健大高崎(群馬)の強肩強打の捕手・箱山遥人、花咲徳栄(埼玉)...
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朝夕2部制の甲子園は「初日の第三試合」が最もキツイ…朝5時起床で開会式、試合後の退場は22時過ぎになる
夏の甲子園は京都国際の優勝で幕を閉じた。 今大会は酷暑対策のため、初日から3日目まで「朝夕2部制」が初めて導入された。ナイターゲームを戦った選手からは「涼しくてやりやすかった」という意見が多かったようだ。 4日目から...
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元プロが関わる「チンピラまがい」の関西ボーイズチーム出身者にスカウト要警戒《教育できそうにない》
「少年野球や中学硬式では、いまだに指導者がふんぞり返って昭和の野球を教えているチームもある。でも、あれはひどかったですよ」 パのスカウトがこう話すのが、今大会に出場した各校に選手を輩出している関西圏のあるボーイズチームについて...
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初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人
京都国際が3度目の出場にして、初めて深紅の大優勝旗を手にした。 23日に決勝戦で関東一(東東京)を延長十回タイブレークの末に2-1で破り、京都勢としては1956年の平安(現龍谷大平安)以来、68年ぶりに夏の頂点に立った。 ...
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《古いタイプの指導者》はア然ボー然…大谷の恩師による「甲子園塾」講義の中身
2年連続でチームを甲子園に導いた花巻東(岩手)の佐々木洋監督(48)が昨年12月、大阪のグラウンドで「甲子園塾」の講師を務めたときのことだ。 「甲子園塾」は日本高野連が主催する、野球部の部長や監督を対象にした若手指導者育成のた...
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ドラフト上位候補の野手に《利き腕の肘の故障説》急浮上!水面下ではスカウトたちが情報戦
「良い選手ですよ。打撃も守備もいいし。じゃあドラフトで指名するか? うーん、それは……」 あるセのスカウトがこう言って口を濁すのが、今大会に出場したドラフト候補の野手だ。 かねてからプロの評価は高く、プロ志望届を提出し...
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山陰まで及ぶ大阪桐蔭・西谷監督のスカウト活動範囲…《最新車で乗り付けてきた》の声も
有望中学生の勧誘に血眼になっている甲子園常連校。大社(島根)の活躍で脚光を浴びた山陰地方も例外ではない。 地元のボーイズリーグ関係者が言う。 「年に数回、全国大会の山陰予選が行われ、決勝に近づくにつれてネット裏には関西...
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京都国際がタイブレーク制し、春夏通じ甲子園初V…熱戦の裏で起きていたSNSの“場外乱闘”
関東一(東東京)と京都国際(京都)が熱戦を繰り広げた23日の「第106回全国高校野球選手権大会」の決勝戦。9回まで互いに得点が奪えず、決勝戦では初の延長タイブレークに突入。2-1で京都国際が競り勝ち、初優勝を成し遂げたのだが、そんな...
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京都国際が初の甲子園決勝進出 躍進の原動力「左腕二枚看板」掛け値なしのスカウト評価
春夏通じて初の決勝進出を果たした京都国際。切れ目のない打線もさることながら、躍進の原動力となったのが左腕の二枚看板、中崎琉生(3年)と西村一毅(2年)だ。 今大会ではいずれも3試合に登板して2試合ずつ完投。青森山田(青森)と...
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夏の甲子園「2部制」導入のタイミングは…ナイター経験者は肯定的もスンナリいかない複雑事情
高校野球が大きな変革時期を迎えている。 熱中症対策として7回制や甲子園以外でのドーム球場での開催が検討される中、今大会で試験的に導入された1日2部制もそうだ。 実施されたのは大会初日からの3日間。初日は開会式後の午前...
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甲子園で安打を放った4選手が教える「低反発バット対策」…スカウトは《選手を評価しづらい》と嘆き
今春から導入された低反発バットが甲子園で“猛威”を振るっている。 大会12日目の19日、関東第一(東東京)の高橋(3年)が打ったソロが、今大会7号。金属バット導入以降、過去最少だった1974年の11本をさらに下回る“勢い”で...
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甲子園出場監督5人を直撃「7回制の導入どう思う?」 現場から出たリアルな賛否、ユニークな発想も
夏の甲子園は19日に準々決勝4試合が行われるが、出場校の監督の間では反対意見も含めてかんかんがくがくの議論が巻き起こっている。 高野連が去る2日、熱中症対策として将来的な導入の検討を明らかにした「7回制」のことだ。 ...
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五輪でも甲子園でも話題「微妙な判定」に思うこと 実際にプレーしている我々は…
パリ五輪は金メダル・メダル総数ともに海外開催五輪の過去最多で幕を閉じました。 毎日のように飛び込んでくる快挙の報道に日本中が沸きましたが、その一方で、いくつかの競技では審判の判定が物議を醸していると聞きます。私は門外漢ですの...