高校野球
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チーム内の競争を煽り、選手を成長させるあの手この手
「このままじゃ、甲子園なんて夢のまた夢だ!」 このところ、私が口を酸っぱくして選手たちに言い聞かせている言葉です。 秋季関東大会を初戦敗退したことで、来春のセンバツ出場の機会を逃しました。このメンバーで聖地の土を踏むに...
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横浜高“走れない投手御三家” あの伊藤将司が日本Sで投げるとは…阪神38年ぶり日本一に貢献
第7戦までもつれた日本シリーズは、阪神の38年ぶりの日本一で盛り上がった。横浜高時代の教え子で阪神の伊藤将司が第7戦の6点リードの六回からリリーフ登板。第3戦に先発して負け投手となっていたが、雪辱を果たした。それにしても、あの伊藤が...
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イチローが旭川東で熱血2日間 濃密アドバイスが「12回目の正直」甲子園出場を生む予感
マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローが4、5日の2日間、旭川東(北海道)の野球部員たちを教えた。 きっかけは旭川東の関係者から「悲願をかなえたい」と連絡があったこと。同校は過去10回、北北海道大会の決勝に駒を...
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教え子に恨まれようが、時には「プロ志望届を出すべきではない」と伝えています
プロ野球の一大イベント、ドラフト会議が終わりました。 今年は支配下72人、育成50人が指名され、プロ野球選手として第一歩を踏み出す。選手やその親御さま、指導に携わった方々は本当におめでとうございます。 ドラフトにはた...
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花巻東・麟太郎が米国留学決断も…最高峰NCAA留学生が明かす華やかな世界の「表と裏」
プロ志望届を提出せず、アメリカへの留学を決断した花巻東の佐々木麟太郎(18)。9月中旬には母校の先輩である菊池雄星(32=ブルージェイズ)の代理人を務めるスコット・ボラス氏の事務所のアテンドにより、強豪のバンダービルト大学などを現地...
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投打の注目高校生2人 広陵・真鍋慧と沖縄尚学・東恩納蒼が指名漏れした「然るべき理由」
4位までの指名を見届けるや、会見場から席を立った。 高校通算62本塁打の広陵・真鍋慧である。 【写真】この記事の関連写真を見る(33枚) かねてプロ志向が強かった真鍋は、4位以下で指名された場合、大学進学の意向...
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秋季関東大会は初戦敗退…この敗北が「すべて私の責任」である理由
2-9の八回コールドで完敗しました。21日に行われた秋季関東大会の常総学院(茨城)との初戦です。 相手の方が一枚上手だから、厳しい戦いになると思っていました。それでも隙があれば何とか攻略してやろう、その気持ちで臨みましたが、...
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佐々木麟太郎の後を追う球児が続出? 米国野球留学の実態を現役選手2人が打ち明ける
高校通算140本塁打をマークする花巻東(岩手)の佐々木麟太郎が目指しているアメリカの大学への留学は決して楽な道ではない。 一定以上の成績を収めなければ、部活動に参加することが認められないし、「カット」と呼ばれる、いわゆる「ク...
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常総学院との対戦に特別な感情はないが、島田監督にはある…秋季関東大会初戦の相手は前任校
21日に開幕する秋季関東大会の組み合わせが発表され、初戦は常総学院(茨城)との対戦に決まりました。 そう、2003年から07年にかけて私が指揮を執った学校です。竜ケ崎一と藤代で高校教員として監督を務めた後、“職業監督”に転身...
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甲子園出場35回の名将 大垣日大・阪口慶三監督の勇退発表は胸に刺さった
21日開幕の関東大会に向け、チームの底上げに奮闘しています。そんなところに、心を揺さぶるニュースが飛び込んできました。 大垣日大(岐阜)の阪口慶三監督(79)が今年いっぱいで勇退されることです。母校・東邦(愛知)で22歳から...
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ドラフト当日、ライバル球団に出し抜かれた顛末…ある高校生の動向が筒抜けだったワケ
数年前のこと。ドラフト直前のこの時期、部長が、オレが担当する神奈川の高校生野手を見たいって言い出したんだ。 投手と外野手をやってたんだけど、「肩は強いし、ひょっとしたらショートも守れるかもしれない。だから練習を見られるように...
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秋季大会決勝での敗北は、勝利よりもはるかに価値があった
1日の秋季千葉大会決勝で中央学院に1-7で敗れましたが、まったく悲観はしていません。 勝負事だから勝つに越したことはない。そのつもりでいたけれど、負けたことで得た収穫が想像していたよりもはるかに大きかったからです。私は次のよ...
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専大松戸・平野大地を直撃! 夏の甲子園で投げなかった「世代ナンバーワン右腕」の心境
投げないエース──。今夏の甲子園でこう呼ばれたのが専大松戸(千葉)の平野大地だ。 春のセンバツでは最速151キロの直球を武器に2完投、チームの8強入りに貢献した。「世代ナンバーワン右腕」の呼び声も高かったが、今夏は千葉大会の...
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夏の甲子園決勝を戦った慶応&仙台育英がセンバツ絶望…県8強止まりそれぞれの事情
夏の甲子園準優勝だった仙台育英が、秋の宮城大会準々決勝で東陵に1-2。107年ぶりに優勝して騒がれた慶応も、神奈川大会準々決勝で桐光学園に0-4で敗れた。2校とも来春センバツ出場は絶望である。 多くは7月中に新チームとなり、...
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選手・保護者との距離の取り方…挨拶されても誰の保護者か分からないし、知る必要もない
私は人付き合いの中で徹底していることがあります。 まず第一に「嫌なヤツには近づかないこと」です。心から憎たらしく思う人がいたとして、誰かにその人について根掘り葉掘り聞かれたとしても「苦手」と言うくらいにとどめておきます。周囲...
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野球U18W杯「投手力と小技」で初の世界一 馬淵監督が携帯電話の向こうで嘆いていたこと
台湾で行われていたU18W杯で、馬淵史郎監督(明徳義塾)率いる高校日本代表が、初優勝を飾った。 10日の台湾との決勝では、エースの前田悠伍(大阪桐蔭)がキレのいいチェンジアップなどを駆使して完投した。牽制やクイックのレベル...
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今年のドラフトは大学生・社会人が豊作といわれるが…そんな時こそ高校生が狙い目な理由
今年は大学生・社会人投手が例年になく豊作といわれる。ドラフト上位指名の大半は彼らで埋まると、もっぱらだ。 大学4年と社会人の投手で、直球の最速150キロをマークする選手は100人超。153キロ以上に絞っても、確認できる限りで...
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U18野球W杯世界一メンバー20人の全進路が判明!大阪桐蔭・前田悠伍はプロ、丸田湊斗は慶大へ
U18野球W杯史上初の優勝を決め、世界一を達成した高校日本代表。11日に凱旋帰国したエリートたちの進路がこの日までに判明した。 ■プロ入り希望は7人か… プロ入りを希望しているのは、日本のエースとして大活躍した前田悠伍...
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千葉県秋季大会の初戦は「苦戦する」とみた新チームの行く先を占う戦いになる
9月の半ばに差しかかり、夜はだいぶ涼しくなってきました。 目の前に迫っているのは千葉県の秋季大会です。以前、このコラムに「引退する3年生が強かっただけに、下級生は実戦経験不足。新チームづくりは苦戦するかもしれない」と書きまし...
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プロが気にする大阪桐蔭・前田悠伍の古傷と肩肘…U18W杯フル回転で史上初の世界一に貢献
馬淵野球が炸裂した。 10日の台湾との決勝戦。0-1の四回、スモールベースボールを掲げる馬淵史郎監督(67=明徳義塾)は無死一塁から犠打を指示して1死二塁とすると、続く丸田(慶応)は馬淵監督に直訴してセーフティーバントを決め...
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阪神ドラ1指名にグラリ? 前田悠伍がU18野球W杯で好投、佐々木麟太郎と“一騎打ち”の様相
台湾でU18W杯を戦っている日本が8日、プエルトリコに10-0の五回コールド勝ちで決勝進出を決めた。 先発した東恩納蒼(沖縄尚学)が5回を完全投球。10日に行われる地元・台湾との決勝の先発は、馬淵史郎監督(67=明徳義塾監督...
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U18野球W杯のネット裏にスカウトがほとんどいないナゼ…日本は悲願の世界一へ前進なのに
アメリカと韓国に勝っても、国内の盛り上がりはいまひとつだ。 7日のU18野球W杯スーパーラウンド初戦。日本代表は韓国を7-1で撃破した。韓国はダブルヘッダーという不利な条件ではあったが、勝ちは勝ち。エースの前田悠伍(大阪桐蔭...
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甲子園V“美白王子”慶応・丸田湊斗「結構疲れてます」…U18W杯での燃え尽きにメディア悲鳴
「たしかに勝ってはいるんですが…」 昨5日のオランダ戦は0-1で敗れたものの、1次リーグを突破した高校日本代表。しかし、テレビ関係者は苦笑いを浮かべてこう言う。 「今大会は花巻東の佐々木麟太郎がメンバーから外れたことで、...
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教え子・横山陸人は「マウンド上の心意気」がすごかった…19年ドラフト4位でロッテ入団
今回は趣向を変えて、プロで活躍する教え子の話をします。 春に世界一を取ったWBCの熱狂のまま突入した今季のプロ野球。私が特に注目していたのが、専大松戸から2019年ドラフト4位でロッテに入団した右腕・横山陸人(22)です。 ...
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野球U18W杯・馬淵監督の“秘蔵っ子”寺地隆成の正体…米国戦で「打のヒーロー」に
投のヒーローが5回3分の2を4安打無失点の前田悠伍(大阪桐蔭)なら、打のヒーローは寺地隆成(明徳義塾)だ。 3日に行われたU18野球W杯の米国戦。寺地は「1番・一塁」でスタメン出場、初回に右前打で先制の口火を切ると、3点リー...
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慶応107年ぶり優勝で物議を醸したが…甲子園の大声援には対処法がある
8月23日に行われた夏の甲子園決勝で、慶応(神奈川)が大会連覇を狙った仙台育英(宮城)に勝って107年ぶりの優勝を決めた。センバツでは初戦で当たって敗れたが、勢いがついた決勝まで顔を合わせなかったのは、慶応にはいいクジ運だったといえ...
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野球U18W杯日本代表は初戦スペインに快勝も…悲願の初優勝に立ちはだかる台風禍
1日のスペインとの初戦を10-0の六回コールドで快勝した高校日本代表だが、気を抜くわけにはいかない。 31回目の開催となる本大会で日本は優勝回数ゼロ。チームの指揮を執る馬淵史郎監督(67)は「海外の選手はパワーが全然違う。ス...
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“美白王子”丸田湊斗に早くも阪神らプロが熱視線! 背景に「家庭の事情」と「慶応ブランド」
プロもその存在を無視できないようだ。 9月1日、U18高校日本代表W杯(台湾)のスペイン戦に「3番・中堅」でスタメン出場し、2打数1安打1打点、1盗塁1犠打と活躍した“美白王子”こと丸田湊斗(慶応)である。 丸田は今...
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とにかく、慶應が優勝し、なにかが大きく変わる予感。
『慶應だからお洒落な子が多いから、(坊主)嫌がってるだけだと思うけど、丸刈りだから言うこと聞くじゃないですか、服従して。だんだんアメリカみたいに個人主義になっていって、ポシャりますよ高校野球の良さが』(デーブ・スペクター・タレント) ...
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U18日本代表は前田悠伍だけじゃない 甲子園不出場の逸材右腕にプロが熱視線!武器と課題は
U18日本代表で今秋ドラフト1位候補の大阪桐蔭の前田悠伍(3年)とともに、スカウトが注目しているのが霞ヶ浦の右腕・木村優人(3年)だ。 28日に行われた大学日本代表との壮行試合では1回3分の2を無失点に抑えた。 【写真...