高校野球
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例年より遅れている梅雨入りが専大松戸にプラスに働きそうな理由…夏の千葉県大会開幕まで残り1カ月
夏の千葉県大会開幕まで1カ月を切りました。 現時点で各校の実力は拮抗しているため、残りの時間の使い方が命運を分けることになる。さまざまな試合展開を予測し、状況に応じた練習を日々積み重ねています。 夏の千葉県大会は7月...
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一発勝負の夏の大会 大院大高は「ノーサイン」で大阪桐蔭を2度倒せるか
春の大阪大会で大院大高が4回戦で履正社、準々決勝で大阪桐蔭の「2強」を撃破して初優勝した。春夏秋を通じ、大阪大会でこの2校に勝ったのは、2009年夏のPL学園以来15年ぶりの快挙だそうだ。 昨春就任した辻盛英一監督の方針で「...
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梅澤よ、どうして我慢して投げ続けたの?春季関東大会直前に発覚したエース格の足指骨折
26日に閉幕した春季関東大会。我々、専大松戸(千葉)は東海大相模(神奈川)との初戦で敗れてしまいました。 勝負事ですからもちろん悔しいのですが、「次につながる負け」だった。その点では実りがありました。守備、打線、走塁で不足し...
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故障持ちや素行に訳アリ選手が活躍する分水嶺…出身校や能力値よりも大事なこと
プロでは、活躍する選手もいれば、志半ばでユニホームを脱ぐ選手もいる。 鈴木は「選手は取らないと始まらない」というのが持論。よほどのことがない限り、素行や故障を理由にリストから外すことはしなかった。昔は今よりコンプライアンスに...
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選手チェックで重視した手足の親指の使い方 技術以外ではルックスも評価項目に入っていた
鈴木には球場で視察するときの指定席がある。一塁側か三塁側、目当ての選手のベンチでの様子が見える場所で、立ち居振る舞い、しぐさ、クセも含めてチェックする。 投手を評価する上で重視していたのが、足の親指の使い方だ。 「根本...
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昨夏甲子園V慶応高の現在地 打線に迫力は欠けるが左右の2枚看板が復調すれば今夏も脅威
昨夏の甲子園で107年ぶりの優勝を果たした慶応が、6月8、9日の2日間、香川県で今春の県大会4強校と招待試合を行うとのニュースを見た。 2017年に清宮幸太郎(現日本ハム)フィーバーに沸いた早実は、春の大会以降、沖縄、愛知、...
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稀代のスラッガー中村剛也が活躍すると判断した根拠 逆風吹いた“肥満体型”は問題視しなかった
兵庫・育英の栗山巧を担当した2001年ドラフト。同じく鈴木が担当し、2巡目指名したのが大阪桐蔭の中村剛也(40)だ。 13日時点で通算476本塁打は歴代10位タイ、本塁打王6度はプロ野球史上3位。希代のスラッガーは不惑を迎え...
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異色の社長兼任監督率いる大院大高が大阪桐蔭、履正社を撃破!2強時代に風穴あける春季大会Vの衝撃
新時代の幕開けか。 12日の春季高校野球大阪府大会決勝で、大阪学院大高が興国を4-1で下して初優勝。4回戦で履正社、準々決勝で大阪桐蔭と両横綱を撃破した勢いそのままに、大阪の頂点に立った。 「大阪桐蔭、履正社に勝ってプ...
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足で稼いだ情報の積み重ねが逸材を引き寄せる 数字やデータだけでは分からない情報が武器だった
「スカウトの仕事は、その1年の選手を見ることだけではありません。来年、再来年と先を見据えて選手を見ておかないといけません」 鈴木が担当した選手には28年間のスカウト人生が詰まっている。清原和博のような突出した選手はともかく、1...
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中学時代の栗山巧を打撃指導したことがある 他のスカウトは猛反対も編成責任者に「絶対に活躍します」
鈴木が担当した4位以下の下位指名選手で最も活躍した一人は、今もユニホームを着ている。 育英高(兵庫)から2001年ドラフト4巡目で指名、21年に2000安打を達成した栗山巧(40)である。 1学年上の中島(裕之=宏之...
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熱中症対策により今夏の甲子園で導入、朝夜2部制で生まれる「新たな格差」解決への究極プラン
日本高野連は先月19日、夏の甲子園大会から一部日程で、試合開始時間を午前と夕方に分ける「2部制」の導入を決めた。 対象日は1日の試合数が3試合の初日から3日目までで、熱中症対策の一環として大会史上初めて実施される。 ...
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後のサブローことPL学園・大村三郎は「隠し玉」としてドラフト4位で指名するつもりだった
1985年ドラフトの清原和博、桑田真澄をはじめ昭和、平成期のPL学園は逸材の宝庫だった。 鈴木もPL学園には何度も足を運んだ。93年ドラフトで松井稼頭央を3位指名した翌94年、「隠し玉」として温めていたのが、サブローこと大村...
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何でも時代に合わせることが正解とは思わない。走り込みを重視した指導法は堅持したい
さる21日に行われた春季千葉大会の木更津総合との初戦は延長十回、タイブレークの末に3-1で競り勝つことができました。 最速147キロの右腕・梅沢翔大(3年)がよく踏ん張った。初回に捕逸も絡んで1点先制されたものの、そこから最...
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夏の甲子園「朝夕2部制」導入の裏で…関係者が「京セラドーム併用」を絶対に避けたい理由
日本高野連は19日、第2回運営委員会を開き、8月7日に開幕する夏の甲子園大会の一部日程で熱中症の予防のため、「朝夕2部制」の導入を発表した。近年の夏の大会は、気温35度を超えるような酷暑の中で行われていた。 1日目は開会式を...
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“隠し玉”森山良二を単独1位指名した86年、根本陸夫さんは阿波野、西崎との「3頭取り」を想定していた
西武は1986年ドラフトでアッと驚く指名をやってのけた。 福岡大大濠高を経て、北九州大を中退した森山良二という無名投手を1位指名した。いわゆる隠し玉である。鈴木は言う。 「西武は森山と話ができていました。大学を中退して...
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むやみに気を使い、おだててその気にさせるだけが指導ではない
春季千葉大会の開幕が迫っています。 夏の千葉大会のシード権が懸かっているだけに、できる限り好成績を狙いたい。決して手を抜くことのできない大事な試合ですが、私は大会に向けて調整のために練習の強度を落とすようなことは一切していま...
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高野連に求めたい「野球留学者の人数制限」 センバツV健大高崎はベンチ入り18人が県外出身
大阪桐蔭の西谷浩一監督が先のセンバツで、甲子園の監督通算勝利数が単独1位となる69勝目を挙げた。 思い出すのは2006年夏の甲子園1回戦。私が部長を務めていた横浜と対戦した。横浜は同年のセンバツで全国制覇していて、松坂大輔を...
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巨人にフラれた清原和博の西武入団顛末 1位指名直後に根本管理部長と岸和田の実家に飛んだ
「KKドラフト」と呼ばれた1985年11月20日のドラフト会議。西武は、史上最多の甲子園通算13本塁打を放ったPL学園高(大阪)の清原和博を1位指名した。鈴木が担当したこの怪物は、阪神、中日、日本ハムなど6球団の競合となった。 ...
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28年間のスカウト人生は岡田彰布の父親にワインとアジの開きを手土産にしたことから始まった
「僕は好きな選手しか取らなかった。好きだからいいなと思う。素直にストレートに行く。最後の会議で推すか推さないか、それしかないんです」 「選手は取ってみないとわからない。取らないと何も始まらない。スカウトである以上、会議で指名して...
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センバツでスカウトの評価を上げた U18代表合宿参加勢「投打4人」の名前
健大高崎(群馬)が優勝した今年のセンバツ。4日からのU18高校日本代表合宿に参加する34人のメンバーも発表された。この春、プロのスカウトの評価を上げた選手は誰か。 投手は、決勝で8回3失点の完投負けで涙をのんだ報徳学園・今朝...
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群馬勢として初の快挙!センバツ制した健大高崎の「スペクタクル」な資金力とスカウト活動
紫紺の優勝旗を初めて群馬県にもたらした。 昨31日のセンバツ高校野球決勝戦は、健大高崎(群馬)が報徳学園(兵庫)に3-2で勝利。群馬県勢のセンバツ優勝は史上初の快挙である。 【写真】この記事の関連写真を見る(36枚) ...
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ミスをした選手を責めないでください。敗因は個人じゃなくてチーム力
今春のセンバツは健大高崎(群馬)の春夏通じての初優勝で幕を閉じました。 今大会から低反発バットが導入されたことで、打球の速度と飛距離が落ち、戦略面で大きな変化がありました。それらの考察はまた別の機会にするとして、今回は高校野...
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センバツ出場15校に聞いた「打球が飛ばない低反発バット」対策あの手この手
「打球が失速する」「打ち上げた打球が伸びない」「しっかりと芯でとらえないと飛ばない」 今回から新たに導入された低反発バットに関して、出場校の選手たちからはこんな声が上がっている。 センバツ高校野球は準決勝終了時点で、本...
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センバツ人気低迷の真犯人!「スタンドガラガラ」なのは低反発バット導入のせいじゃない
31日に決勝戦を控えるセンバツ。アルプススタンドの応援は例年通り熱を帯びるが、球場全体をみれば、空席が目立つ。28日の準々決勝も、目玉となった大阪桐蔭と報徳学園の関西決戦は、平日の夕方とはいえ、観客数が1万2000人とガラガラだった...
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足とパワーで昨春王者を撃破! きょう準決勝に臨む健大高崎の「低反発バット」対策
28日のセンバツ準々決勝で、健大高崎(群馬)が足とパワーで昨年覇者の山梨学院(山梨)を6-1で下し、12年ぶりに4強入りを果たした。 以前から徹底して足で相手を揺さぶる「機動破壊」を掲げていた健大高崎。26日の明豊(大分)戦...
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地元メンツのみでセンバツ8強入り 徳島・阿南光の快進撃の裏に「県南強豪チーム」の存在
県立校である阿南光(徳島)がセンバツで8強入りと、躍進している。豊川(愛知)との初戦を11-4の猛攻で制し、二回戦では4-0で熊本国府(熊本)を完封した。 エースの吉岡暖は2試合連続で完投、2ケタ奪三振を奪う活躍を見せている...
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センバツ2試合25Kの阿南光・吉岡暖 ネット裏スカウト掛け値なしの評価 「ドラフトでは…」
14奪三振の圧巻投球だった。 25日のセンバツ2回戦で熊本国府を相手に完封勝利を挙げたのが阿南光(徳島)の右腕・吉岡暖。わずか5安打に抑え、三塁を踏ませなかった。 1回戦の豊川戦でも9回を投げ11三振を奪っており、2...
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センバツで気になった「過剰な前進守備」「ハイレベルな左腕」「感動した球審」
開催中のセンバツで話題の「飛ばないバット」。ここまでの印象は、芯が小さくなっている分、詰まったら飛ばないが、詰まらなければ、あまり変わらないということ。それなのに、外野手のポジションが浅過ぎる。 18日の近江は同点の九回2死...
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常総学院・島田監督を直撃 甲子園から遠のき「学校やOB会、後援会から文句は出ませんでしたか?」
23日に登場する常総学院(茨城)の島田直也監督(54)は日本ハムや横浜(現DeNA)などでプレーした元プロ野球選手。2020年に母校・常総学院のコーチ、監督に就任し、今回が監督として2度目の甲子園になる。夏の甲子園準優勝投手でもある...
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報徳学園・大角健二監督に強豪校ならではの苦悩を直撃「5年弱、甲子園から遠ざかり大変だったのでは?」
22日に登場する報徳学園(兵庫)の指揮を執るのは大角健二監督(43)。2017年に全国制覇の経験もある永田裕治前監督(60=現日大三島監督)の後を引き継いだが、翌18年の夏を最後に、昨23年春まで甲子園から遠ざかった。野球名門校を率...