健康診断の数値の見方と改善策
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アルコールと関係ない「脂肪肝」は心血管疾患リスクもアップさせる
飲酒が関係しない脂肪肝「NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)」は、進行して悪化すると肝硬変や肝臓がんにつながる危険がある。しかもそれだけではなく、心血管疾患の大きなリスク因子にもなるという。東邦大学名誉教授で循環器専門医の東丸貴...
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尿失禁は症状で対策も異なる 重症度を知るための自己チェック法「パッドテスト」
尿失禁では、自分のタイプや症状の程度を自覚しておくことが対策をとる上でも大切になる。医療機関を受診する際にも、医師とのコミュニケーションがスムーズにとれる。 医療機関では、患者の排尿状態を知るために、患者が自分で行う「排尿日...
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腎臓病を防ぐ尿アルブミン検査 クレアチニン値が正常でも安心できない
症状もなく進行する糖尿病が怖いのは、末梢神経障害、網膜症、腎症といった合併症を引き起こすこと。とりわけ、気づかずに腎症を悪化させてしまうと、人工透析を一生受けなくてはいけなくなる。慢性腎臓病(CKD)によって国内で人工透析を新規導入...
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血糖値(下)糖質を抑えておいしい脂とタンパク質を食べる
糖尿病の原因は「血糖値」を上げる糖質の取りすぎ。主に炭水化物(米、小麦、そば、トウモロコシなど)、でんぷん(イモ類、ニンジン、カボチャなど)、砂糖を使う食品(お菓子、ケーキ、清涼飲料水など)、フルーツなどが糖質を多く含む食品になる。...
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血糖値(上)過去3年分のHbA1C数値が上昇傾向なら要注意
生活習慣病の代表格ともいわれる「糖尿病」。厚労省が実施した「2016年国民健康・栄養調査」によると、国内の糖尿病が疑われる成人の推計は1000万人、糖尿病予備群と考えられる人も1000万人いるとされている。これは国内の成人の6人に1...
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健診で異常なく痩せているのに…血管年齢が高い人のナゼ
50代を過ぎたら、病院で数年ごとにぜひ受けていただきたいのが血管年齢を調べる検査です。血管の老化度合いを調べる検査で、これによって動脈硬化の進行具合が分かります。 血管年齢は、心臓足首血管指数(CAVI)で調べられます。 ...
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鈴木おさむは肺の数値上昇にドキッ 腫瘍マーカーの読み方
会社員の方は、健康診断の結果に一喜一憂しているかもしれません。放送作家の鈴木おさむさん(47・写真)は、人間ドックの結果について今月9日のブログにこんなことをつづっています。 「肺の腫瘍マーカーにD判定出ていまして。ようは精密...
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血液1滴で13種類のがんをチェック いつから受けられる?
いま注目を集めているのが、血液1滴で複数種類のがんを調べられる検査。研究にかかわる国立がん研究センター臨床研究支援部門バイオバンク・トランスレーショナルリサーチ支援室室長の加藤健医師(消化管内科医長)に話を聞いた。 ■どういう...
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早期発見のカギ eGFRは60前後で治療すれば腎不全を免れる
腎臓の中にある糸球体は、老廃物を濾過する重要な働きがあります。たとえば慢性的な高血圧によって、その濾過機能が低下すると、体に必要なタンパク質が再吸収されず、漏れることも。そんな状態を放置すると、やがて腎不全となり、人工透析を余儀なく...
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飲酒の影響を知る"代名詞"「γ-GTP」上昇には他の要因も
お酒を飲まれる方が気にする検査項目の定番でしょう。「γ―GTP」は、ご存じのように肝障害をチェックするマーカー(目安)で、血液検査で分かり、とりわけアルコール性肝障害の診断には欠かせません。ほかの肝機能検査項目に異常がなく、これだけ...
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「尿タンパク」は陰性でも…糖尿病の人が追加するべき検査
尿タンパクは、おなじみの検査でしょう。タンパクの有無を調べる定性検査とタンパクの量を調べる定量検査があって、定性検査は陽性(+)と陰性(-)で判定し、陰性が正常。定量検査は、1日100㎎/デシリットル以下です。 消化管で吸収...
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眼圧はアテにできず…緑内障の発見は眼底と視野をセットで
会社に勤めている人は企業健診が義務づけられています。その形態はさまざまで、人間ドックのような充実した健診もあれば、簡易な健康診断で済ますところも珍しくありません。後者の場合、注意したいのが目の検査です。 「車を運転していると、...
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悪玉が正常値でも要注意 コレステロールはLH比で評価する
コレステロールと耳にすると、メタボや動脈硬化の元凶のように感じるかもしれませんが、メリットもあります。コレステロールがあるから、胆汁、ビタミンD、副腎皮質ホルモン、性ホルモンなどが作れるのです。でも、やっぱり、コレステロールがする悪...
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健康診断の「ヘモグロビン値」低ければ胃、大腸がんを疑え
新年度が始まり、健康診断や人間ドックを意識する時期になりました。ほとんどの方は、「基準値内に入っていれば安心」と思っているでしょう。 しかし、そもそも基準値は「健康値」ではありません。基準値は、母集団に対し5%である「上限2...
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隠れ「脂質異常症」は油断禁物…要注意は健康診断の時季
脂質異常症は、血液中の脂質が多くなり、血管の壁にコレステロールがたまって血管が狭く硬くなる病気だ。自覚症状はないので検査しないと見つからないが、検査で脂質異常症と診断されていなくても、安心できないケースがある。東京慈恵会医科大学糖尿...
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検査では異常見えず 胃不調「機能性ディスペプシア」とは
忘年会のシーズン真っ盛りで、胃の不調を感じやすくなった。「健康診断受診者の11~17%が患者」といわれるのが「機能性ディスペプシア」。昔は胃下垂や慢性胃炎と呼ばれ、胃の痛みやもたれ、食後膨満感、胃の不快感などが続くが、検査を受けても...