検査では異常見えず 胃不調「機能性ディスペプシア」とは

公開日: 更新日:

 忘年会のシーズン真っ盛りで、胃の不調を感じやすくなった。「健康診断受診者の11~17%が患者」といわれるのが「機能性ディスペプシア」。昔は胃下垂や慢性胃炎と呼ばれ、胃の痛みやもたれ、食後膨満感、胃の不快感などが続くが、検査を受けても異常が見つからない。知っておくべきことを国立国際医療研究センター消化器内科・秋山純一診療科長に聞いた。

 機能性ディスペプシアは、採血や画像診断などでは異常が見られない。治ったかどうか、客観的な評価ができないのが厄介だ。原因も、体質、ストレス、食生活などが絡み合い特定しづらい。そのため、治療を受けてもなかなか症状が改善されない人が多い。

 しかし、中には適切な診断・治療が行われていないことで改善されないケースもある。まず、そもそも胃カメラを受けているか?

「胃の不調(ディスペプシア)が長引く場合、胃潰瘍、胃がん、逆流性食道炎を調べなくてはなりません。また、ピロリ菌があれば、除菌治療で著効することがあります」

 過敏性腸症候群、胆管の運動機能低下、小腸の腸内細菌の異常なども症状が似ている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…