隠れ「脂質異常症」は油断禁物…要注意は健康診断の時季

公開日: 更新日:

 脂質異常症は、血液中の脂質が多くなり、血管の壁にコレステロールがたまって血管が狭く硬くなる病気だ。自覚症状はないので検査しないと見つからないが、検査で脂質異常症と診断されていなくても、安心できないケースがある。東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科の坂本昌也講師に聞いた。

 脂質異常症が恐ろしいのは、放置すると動脈硬化が進行し、脳や心臓につながる血流が滞り、脳卒中心筋梗塞を引き起こすからだ。

 脳卒中や心筋梗塞は、治療が早ければ命は助かるが、後遺症が残ってこれまでの社会生活が送れなくなる可能性がある。もちろん、治療が遅れれば命を落とす結果になる。先日、梅田の繁華街で車が暴走し11人が死傷する事故が起きたが、運転手の大動脈解離が原因になったとみられている。この大動脈解離にも、動脈硬化を引き起こす脂質異常症が関係している。

 脂質異常症は、「LDL(悪玉)コレステロールが高い」「HDL(善玉)コレステロールが低い」「中性脂肪が高い」のいずれかに該当する場合、診断される。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853