尿失禁は症状で対策も異なる 重症度を知るための自己チェック法「パッドテスト」

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 尿失禁では、自分のタイプや症状の程度を自覚しておくことが対策をとる上でも大切になる。医療機関を受診する際にも、医師とのコミュニケーションがスムーズにとれる。

 医療機関では、患者の排尿状態を知るために、患者が自分で行う「排尿日誌」や「パッドテスト」といったチェック法を勧める場合がある。

「排尿日誌」は、丸2日間の排尿状態を記録する。排尿した時間、尿量、排尿時の状況、尿失禁が起きた状況などを書き出して、尿失禁のタイプや症状の程度などの判定につなげる。

「パッドテスト」という自己チェック法も、診療で一般的に広く行われている。何が分かるのか。「尿トラブルは自宅で治せる」(東洋経済新報社)の著者で「永弘クリニック」(埼玉県新座市)の楠山弘之院長が言う。

「尿失禁にはさまざまなタイプがあるだけでなく、症状の重さも人によって異なります。その症状の重さと尿失禁のタイプによって、対策も違ってきます。パッドテストは尿失禁の重症度を判定するのに有効なのです。ほとんどの医療機関では、ICS(国際尿禁制学会)が認める『1時間法』に沿って行われています。方法さえ知っていれば、誰でも自分で実施できます」

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