立川談慶
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(5)「師匠が生きていたらなんて言うだろうといつも考えて行動しています」
2005年、真打ちに昇進した談慶は、国立演芸場で定期的に独演会を開く傍ら、長野県佐久市の文化会館、コスモホールの館長に就任した。 「師匠に就任を報告したら、『私物化しちまえ』と言われました(笑)。師匠らしいアドバイスです。それ...
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(4)師匠宅へ結婚報告も門前払い。持参した高級メロンは…
談志が存命中の立川流は、前座から二つ目に昇進するのに試験があった。落語を50席覚えるのに加え、講談のサワリ、踊り、唄が必須科目だ。 「都々逸や端唄といった唄が下手で、なかなか合格できませんでした。以前から付き合っていた彼女と結...
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(3)談志一門に残る伝説の事件とは
落語家の失敗を業界では「しくじり」と言うが、談慶(前座名・ワコール)は大しくじりをした。 「師匠が海外の公演で長いこと留守にする間に、師匠宅の大型冷蔵庫の冷凍室の霜取りをしておこうと思いつきました。師匠が帰国した時、喜ぶだろう...
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(2)1991年、立川談志に入門「前座名は立川ワコールです(笑)」
談慶は1965年、長野県上田市生まれ。慶応大学に進学し、好きな落語をやりたくて落語研究会に入部する。 「古典落語のパロディーみたいな新作落語を作って口演してました。もちろん談志ファンでしたので、発表会でウケた落語のテープを、当...
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(1)著述業、俳優業としても活躍 「おかげさまで、また映画出演のオファーが来ました」
立川談慶が昨年暮れに刊行した「狂気の気づかい」は、なんと27冊目の著作になる。それもビジネス書がほとんどで、落語家としては稀有なことだ。さらに昨年は、草彅剛主演の時代劇映画「碁盤斬り」に出演。俳優としても評価を得た。 まずは...