溝口敦の「斬り込み時評」
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ヤクザもサラリーマンも移籍したら働かないと昇進できない
ふつう暴力団は組を移籍すると、移籍した組の席次で最末端に位置づけられる。席次を上げ、幹部に上がるためには、組でそれなりの働きを見せなければならない。 移籍した時期が抗争の最中ならば、何よりそ…
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山口組分裂抗争の結末は? 今は広域暴力団の時代ではない
山口組分裂抗争の決着を山一抗争と同じように考える人たちがいる。つまり、山口組(6代目山口組)の圧勝を確実視している。 確かに6代目山口組が現在、圧倒的に優位に立っていることは間違いない。敵対…
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「敵は6代目山口組」新生山健組は“一本どっこ”でいく覚悟
5代目山健組の分裂が7月22日、正式決定した。 分裂して神戸山口組(井上邦雄組長)を出ることになったのは反井上派で、山健組直系50人弱のうち24人。神戸山口組に居残る井上派も24人となり、こ…
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織田組長の絆會が近く解散を発表か 山健組の分裂話も浮上
織田絆誠組長率いる絆會(旧・任侠山口組)が解散するようだ。この10日にも発表か、といった噂さえ流れた。解散がどのような中身を持っているのか(例えば解散により、これまでのメンバーはバラバラになるのか、…
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一部のファンとの紐帯も切れた暴力団・山口組のやりっ放し
6代目山口組系秋良連合会の傘下組員・早崎美浩容疑者(55)が昨年9月、大阪府堺市の交差点で当時9歳の男児を車ではね、肝臓損傷、右足骨折の重傷を与えながら、そのまま逃亡し、このほど大阪府警堺署に逮捕さ…
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どこにでも出向く“今どきホステス”はもう止められない
新宿・歌舞伎町の風俗っぽい飲食店が新型コロナウイルスのクラスター地点としてとりわけ警戒されているようだ。 そういえば4月ごろ歌舞伎町のクラブ店長から聞いたことがある。 「このコロナ騒ぎ…
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カタギに女房を寝取られたヤクザが逆上して襲撃する時代
先月26日、長野県坂城町で男女3人の遺体が発見される事件が起きた。県警によると、暴力団組員小沢翔(35)がこの家の長男に妻を取られ、それを恨みに思って、2日前、長男に暴行した。長男は事件の前日、警察…
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コロナ禍で暴力団のシノギも壊滅 上層部が今叫ぶべきは?
稲川会が今月、傘下の組員たちに「特殊詐欺への関与は厳禁」とする文書を配った、と朝日新聞(5月14日夕刊)が報じた。 文中には、特殊詐欺は落ち度のない高齢者を狙い撃ちする犯罪だとして、「個人的…
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ついに「暴力詐欺団」という新語まで出てきたヤクザの凋落
今、暴力団組員の中から批判的な気持ちを込めて「暴力詐欺団」という新語が使われ始めた。意味するところは、暴力団でありながら、オレオレなどの特殊詐欺を行う集団である。 そんなことをいうなら、覚醒…
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「二面性」を失った日本の暴力団の歴史はほぼ終わった
日本の暴力団の歴史はほぼ終わったとみられる。なぜそう言えるのか。 ひとつに社会的影響力の喪失である。分裂した山口組の一方が相手幹部のタマを取ろうと取るまいと、この世の大勢はピクリとも動かない…
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体を売るのは自分のため…売春一般化で女依存型ヤクザ激減
少し前まで「女依存型」のヤクザがいた。「家族依存型」などと同じく末端ヤクザの生活パターンで、いわば女のヒモとして生活する。かたわらヤクザに所属して下っ端をやる。 日本経済が新型コロナウイルス…
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展望ゼロのコロナ禍で増えそうなヤクザの金銭トラブル殺人
神戸山口組系山健組傘下「2代目武神会」の幹部(41)以下、建設業やとび職、型枠大工ら7人が加古川市の農道で他人の乗用車を全焼させた疑いで3月5~7日、兵庫県警に逮捕された。 県警は11日、車…
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覚醒剤流通網を叩き潰さない警察の不思議
財務省の発表によると、去年の不正薬物の押収量は3・3トン、うち覚醒剤は2・5トンに達したという。覚醒剤2・5トンはふつうの乱用者の使用量で計算すると8566万回分、末端価格に直せば1542億円に相当…
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高山若頭宅に…家族のためにカチコミやるヒットマンの哀れ
今月2日、三重県桑名市長島町の6代目山口組・高山清司若頭の自宅に、元暴力団組員・谷口勇二容疑者(76)が拳銃弾3、4発を撃ち込み、現行犯逮捕された。事件そのものはいわゆるカチコミであり、影響力のある…
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それぞれの組でそれぞれの動き 特定抗争指定後のヤクザ界
1月7日、6代目山口組と神戸山口組が特定抗争指定暴力団に指定されて以来、両派の抗争はピタッと止まっている。さすがの高山清司若頭にしても特定抗争指定は脅威なのか。 警察庁と兵庫県警本部が高山若…
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山口組「特定抗争指定暴力団」で移動中の組長は殺される
6代目山口組と神戸山口組を対象とした「特定抗争指定暴力団」への指定は7日、官報に公示され、いよいよ適用される。 暴力団の受け止め方は「案外ぬるい。これなら対応できる」というものから、「車での…
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“寝返り”山健組・中田組長逮捕で神戸山口組は存続危機
今月3日、山健組・中田浩司組長が殺人未遂容疑で兵庫県警に逮捕された一件は神戸山口組と山健組を直撃、両組織に回復不能なまでの亀裂を走らせた。 なにしろ事件に付随して、中田組長が独断で6代目山口…
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「カタギになりたかった」路上で神戸山口組幹部射殺の真相
11月27日夕方、尼崎の神田南通の路上で神戸山口組・古川恵一幹部(59)が6代目山口組系2代目竹中組元組員・朝比奈久徳(52)に自動小銃で連射され、即死同然に殺された。 古川幹部は初代古川組…
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出所の高山若頭が人事で動き回り「山口組3派」は荒れ模様
極心連合会・橋本弘文会長といえば、山口組の若頭補佐だった当時、島田紳助との交際が明るみに出て、紳助引退の原因になった人物である。6代目山口組の若頭補佐の後、統括委員長になり、それなりにパワーを握る幹…
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高山清司若頭が出てきても「山口組再統一」はほぼ不可能
10月18日、6代目山口組の高山清司若頭が東京・府中刑務所を出所、名古屋で司忍組長に帰任の挨拶をした。 世間の興味は高山若頭が3派に分裂した山口組問題にどう決着をつけるかだろう。彼の強圧的な…