溝口敦の「斬り込み時評」
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マンションで大麻栽培、覚醒剤密造とはヤクザも落ちたもの
このほど、六代目山口組弘道会傘下の組幹部が大麻を栽培したとして逮捕された。この男は名古屋市緑区のマンションで大麻草293株を販売目的で栽培していたという。 一時期、室内での大麻栽培キットがネ…
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コロナもウクライナも…詐欺のためのストーリーは日進月歩している
先日、六本木のバー飲食店オーナーA氏から「なるほど」と思う話を聞いた。 A氏は店の新規客から相談というか頼み事を持ち掛けられた。 「お宅の数多いお客さんの中には、自分か身内にがんの人が…
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衰えた警察の捜査力 組織を変えても暴力団と半グレには対応できない
1月17日に水戸で起きた六代目山口組傘下一心会系三瓶組の神部達也若頭射殺事件は、①現場に使用拳銃が残されていた②神部若頭の車が埼玉までの逃走に使われた──など、数々の物証が残されたにもかかわらず、今…
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一心会系三瓶組・神部達也若頭射殺事件でささやかれていること
1月17日の昼すぎ、六代目山口組直参の能塚恵会長率いる一心会系三瓶組(水戸市)の神部達也若頭が何者かに三瓶組本部で頭などを撃たれ、射殺された。 実行犯が1人だったのか複数だったのか、何組の誰…
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山口組の分裂抗争が、年が替わってもなかなか決着しない複雑な事情
山口組の分裂抗争は年が替わっても結末を見そうにない。神戸山口組の井上邦雄組長は、敵にどのように追い詰められても「ごめんなさい」と頭を下げるタイプではないという。 この点では岡山池田組・池田孝…
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六代目山口組系竹中組“ヒットマン”の養子縁組で見えてきた射殺事件の真相
2年前、兵庫県尼崎市で神戸山口組幹部の古川恵一古川組総裁に対し、至近距離から自動小銃を連射、冷酷、残忍に射殺した六代目山口組系竹中組(安東美樹組長)の元組員、朝比奈久徳被告の姓がいつの間にか「安東」…
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半グレたちが注目 ビットコイン暴騰の残り香に群がる連中には先がない
今、1ビットコインが550万円ぐらいする。3年前には36万円ぐらいのものだったから、山あり谷ありとはいっても相当な暴騰である。 半グレたちは早い者で2014年ごろから暗号通貨に注目し、シノギ…
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山口組は業界の盟主の座から転落するのかも…全国の暴力団は平和共存路線に
六代目山口組による神戸山口組攻撃は最近、鳴りをひそめている感じだが、高山清司若頭による神戸山口組潰しの決意はいささかも揺らいでいない。 高山若頭の第1目標は依然として①神戸・井上邦雄組長の死…
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工藤会トップへの死刑判決について思うこと 犯罪の直接的な証拠はなかった
ちょっと古い話になるが、今年8月24日、北九州市の暴力団、工藤会のトップ野村悟被告に死刑判決が言い渡された。 この判決理由には、野村被告が犯罪を指示・命令したという目撃証言や受命証言、犯罪に…
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分裂した山口組の調停を巡る奇っ怪な話「調停できる傑物がいる」
山口組から分派して抗争した一和会の会長・山本広は1989年3月に一和会を解散し、自らもヤクザ世界から引退した。 山口組と一和会の間に入って調停したのは稲川会と会津小鉄会だった。当時、国会で暴…
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司忍組長は来年80歳の大台に…山口組に新たに7代目継承問題が浮上
六代目山口組の司忍組長と高山清司若頭の関係は世間でいわれるほどうまくいってないようだ。両者の関係を疑わせる動きが出てきた。 争点は司組長がいつ6代目を退き、7代目を高山若頭に譲るかだ。司組長…
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六代目山口組に復縁した山健組に課せられていること
当初は神戸山口組の傘下だった山健組(中田浩司組長)が六代目山口組に復縁し、22日、山健組の幹部が高山清司若頭に面会、六代目入りの正式承認をもらった。 もともと中田組長は2018年5月に山健組…
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工藤会トップへの極刑判決の裏に「警察の潰されたメンツ」
工藤会(北九州市)の野村悟総裁、田上不美夫会長に対し、福岡地裁は求刑通り、それぞれ死刑、無期懲役を言い渡した。 全国の暴力団は等しく警察の包囲下にあるが、多くの暴力団が警察に降伏し、首を差し…
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オレオレ詐欺はダメだけど特殊詐欺はよいという暴力団の“倫理観”
前回、暴力団のアングラ化について記したが、では、暴力団の看板で商売しないはずの秘密組員たちは、どういうシノギで飯を食っていくのか。 その組に、まだ警察がフロントとして把握していない企業がある…
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20代~30代 本物のヤクザと半グレの間の「秘密組員」が増えている
先日、ある暴力団の組長から話を聞く機会があった。そのとき組長が何げなく漏らした一言が、こうである。 <うちのような組にも、たまに20代、30代の若い人が入りたいと言ってくる。会って話を聞いて、…
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暴力団も「なぜ?」と不思議がる検察の弘道会への対応
一昨年の3月、横浜のラーメン店で稲川会系の組長と幹部4人が、六代目山口組系小西一家幹部(当時36)の胸や首などを刺し、殺害したとして今年6月、神奈川県警は出頭してきた稲川会の5人を逮捕した。組長は「…
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山健組・西川若頭が新型コロナで死亡…分裂抗争は攪乱情報が飛び交う謀略戦の様相
山口組の分裂抗争では各派とも、ここ当分、音を鳴らせないだろうという見方で一致しているようだ。音が鳴るのはオリパラが閉幕する9月初旬以降だろう、と。もちろん抗争継続への世論の反発を考えてのことである。…
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コロナ禍で求められるペスト蔓延下の「デカメロン」的生活
コロナ禍でやるべき仕事がなくなったわけではないが、それでも取材に出たり、打ち合わせで編集者に会ったりする機会がめっきり減った。 家にいてもやることがないから、どうしてもハマるのが活劇である。…
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オレオレ詐欺で賠償を迫られる司組長の自業自得
5月20日、オレオレ詐欺などで被害を受けた80代の男女3人が六代目山口組の司忍組長らに対し、計2667万円の損害賠償を求めて東京地裁に訴えを起こした。 この事件で逮捕された六代目山口組傘下の…
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暴力団衰退の要因を野放しにしてきた六代目山口組の高山若頭
4月末、警察庁がまとめた数字によると、昨年末の暴力団構成員と準構成員の人数は2万5900人。前年比2300人減で、16年連続の減少という。 日本の芸能人の数はタレント名鑑登録数で約1万100…