経済ニュースの核心
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ドンキホーテHDがユニーに出資…中途半端な40%取得の謎
「なぜ40%なのか」。流通業界関係者のひとりは、しきりと首をひねる。 先週24日に資本・業務提携を発表したユニー・ファミリーマートホールディングス(HD)とドンキホーテHD。ドンキHDが今年1…
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東証が導入を決めた相談役・顧問の「情報開示」は進むか
秘書付き・部屋付き・クルマ付き。おまけに高禄をはみながら経営責任を問われることもほぼないとあっては何とも羨ましい限りのご身分だ。 サラリーマンなら誰でも夢見る相談役。そんな企業の相談役や顧問…
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アサヒとキリンの「ビール2強」は“海外案件”で業績好調
国内ビール2強の業績が好調だ。アサヒグループホールディングス(HD)の2017年上期(1~6月)の連結営業利益は期初予想の528億円から前年同期比34.0%増の707億円へと上振れ。550億円と6.…
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ふくおかFGと十八銀行の統合延期で「狂ったシナリオ」
ついに無期延期か。長崎県内2位の親和銀行を傘下に持つふくおかフィナンシャルグループ(FG)と同県首位の十八銀行は25日、、昨年2月に打ち出した経営統合計画を再延期すると発表した。当初、今年4月として…
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ヒアリ襲来で歴史的な買い場が出現の殺虫剤大手メーカー
大阪、神戸、名古屋、東京、横浜……そして16日には茨城・常陸太田でも「上陸」が確認された。刺されると最悪の場合、アナフィラキシーショックを引き起こして死ぬこともあるとされる南米原産の猛毒アリ「ヒアリ…
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新株発行巡り「出光興産」の経営陣と創業家が壮絶バトル
果たしてどのような司法判断が示されるのか。石油元売り大手、出光興産が3日打ち出した約1400億円の公募増資を巡り、大株主の創業家がその差し止めの仮処分を求めた東京地裁の決定が来週にも下される。 …
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大日本住友製薬 抗がん剤の開発に失敗し株価急落の窮状
新薬の候補になり得るとして研究開発に着手した物質が、実際に「くすり」として世に出る確率は3万分の1以下とされている。製薬会社にとって新薬開発はそれほどにリスクの高い、いわば「ギャンブル」(事情通)と…
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そもそも無理スジだった 日本郵政の野村不動産HD買収劇
日本郵政グループによる野村不動産ホールディングス(HD)の買収計画が中止に追い込まれた。 郵政が全国に保有する土地は郵便局を運営する日本郵便だけで1兆3408億円(2017年3月末の簿価)、…
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佐川急便の持ち株会社 SGHD上場で“億万長者”が続出する?
先週14日に東京証券取引所に上場申請したSGホールディングス(HD、京都市)。宅配便2位の佐川急便を中核とする持ち株会社で、早ければ9月にもIPO(新規株式公開)が実現する見通し。時価総額は17年3…
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苦節20年…遺伝子治療薬の発売が目前「アンジェスMG」
苦節約20年――今度こそ本当に成功するのか。大学発創薬ベンチャー(VB)の草分け、アンジェスMG(7月からアンジェスに社名変更)が今年10月にも、HGF(肝細胞増殖因子)と呼ばれる遺伝子を投与するこ…
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マイナス金利で大幅減益に陥った地銀106行の青色吐息
「(貸出金の)ボリューム増が利益増につながらない」「稼ぐ手段がみつからない」……。うめきとタメ息が交錯した地方銀行の決算発表会見。 金融庁が先週2日まとめた埼玉りそな銀行を含む地銀106行の1…
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シーズン突入 姿を消しつつある“シャンシャン株主総会”
株主総会の風景が様変わりしようとしている。開催日が特定の日時に偏る「集中日」の割合が一段と低下し、ほとんど質疑応答もないまま会社側の提出した議案だけが粛々と可決されていく、いわゆる“シャンシャン総会…
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鶏肉偽装でどん底から3年…「マクドナルド復活」の原動力
2014年7月に発覚した鶏肉偽装問題でどん底に陥ってから約3年。果たして「完全復活」と言っていいのだろうか。 「マクドナルド」の快走が続いている。既存店売上高は15年12月から今年4月まで1年…
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百貨店下克上時代 Jフロントに抜かれた三越伊勢丹の悲痛
「ミスター百貨店」とも異名をとった大西洋社長の突然の退任劇から約2カ月(正式な退任日は4月1日)。三越伊勢丹ホールディングス(HD)の社内に再び衝撃が走った。先週11日、百貨店業界の株式時価総額首位の…
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ノルマ達成のため「危機を演出」した商工中金の経営体質
各支店の支店長らは半年に1度開かれる支店長会議で「割当」と称する事実上のノルマを与えられ、営業現場の尻を叩くようしきりとハッパをかけられていたらしい。 政府が46%超を出資する公的金融機関、…
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日本郵政 4000億円減損処理に金融界で飛び交う「案の定」
「グローバル企業への第一歩がようやく始まった。日本に閉じこもって物流企業が成り立つ時代は終わりだ」 日本郵政の西室泰三社長(当時=現東芝名誉顧問)が会見でこう怪気炎を上げたのは15年2月のこと…
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6月末株主総会 大王製紙vs北越紀州製紙の因縁の対決再燃
大王製紙と北越紀州製紙の「泥仕合」(関係者)が再燃しようとしている。先週12日、大王側が2012年に両社間で締結した総合技術提携を5年間の有効期限となる今年11月で打ち切るとともに、北越紀州からの社…
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窓口特化の代理店へ 農林中金が迫る地域農協の金融分離
農協改革を加速させる切り札となるのか。農林中央金庫(農中)が全国650余の地域農協(JA)に対し、金融事業の分離・再編を選択肢に経営の方向性を示すよう求めていることが明らかになった。政府が掲げる農協…
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業績好調が水を差した? 森永製菓と乳業の統合白紙のウラ
株価が揃って昨年初来高値を更新して取引を終えた直後に経営統合の見送りを発表するとは、投資家からすればキツネにつままれたような気分だろう。先週30日に経営統合構想の白紙化を決めた森永製菓と森永乳業。 …
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来客数71カ月ぶり前年割れ コンビニ再編の足音が聞こえる
幾度となく限界や飽和状態を指摘されながらも、しぶとく成長を繰り返してきたコンビニエンスストア業界だが、ついに曲がり角を迎えたか。日本フランチャイズチェーン協会(JFA、会長・山本善政ハードオフコーポ…