経済ニュースの核心
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期待の新ビジネス「情報銀行」の広がりを阻む医師会の思惑
「情報銀行」という聞き慣れない構想が金融界を跋扈している。「情報銀行」とは、①個人が信頼できる事業者に自らの個人情報を預ける②事業者はそのデータを加工して企業などの第三者に提供し報酬を得る③同時に、そ…
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暗礁に乗り上げそうな「曙ブレーキ」の事業再生ADR
「52.5%の債権放棄はさすがに重い。もう少し圧縮してもらえないだろうか」 こう漏らすのは北米事業不振などにより債務超過に陥り、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を申請している曙ブレーキの…
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日本生命vsアフラック“かんぽ生命不正販売”対応で真っ二つ
かんぽ生命に激震が走っている。新旧契約の重複加入による保険金の二重徴収や、顧客を一時的に無保険の状態に置くなど、これまでに9万件を超す契約で顧客に不利益を与えた可能性が発覚。7月10日には、日本郵便…
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「レオパレス21」水面下でうごめくインド資本による買収
不正建築で揺れるレオパレス21。調査が進むにつれ不備物件は増え続けている。今月9日には、過去に施工したアパートについて新たに2923棟で不備が見つかり、6月末時点で不備物件数は1万9689件に拡大し…
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ソニーvs物言う株主 半導体事業売却をめぐる“舌戦”の行方
世界的に著名なアクティビスト(物言う株主)であるダニエル・ローブ氏が率いるサード・ポイントが株式を保有するソニー(吉田憲一郎社長)に対して、半導体部門をスピンオフ(事業の分離・独立)し、エンターテイ…
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武田薬品の役員陣が震えあがった「クローバック条項」とは
「クローバック条項」。聞き慣れない新手の株主提案がいま、日本の企業経営者を恐怖のどん底に陥れている。発端は6月27日に開催された武田薬品工業の株主総会。武田薬品のウェバー社長兼CEO(写真)が進める巨…
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「TATERU」業務停止で…西京銀行に“第2のスルガ銀”の懸念
「スルガ銀行のようにならなければいいのだが」。メガバンクの幹部がこう懸念するのは山口県に本店を構える西京銀行だ。保守的な銀行界にあって、いち早くインターネット銀行構想をぶち上げたり、女性副頭取を起用す…
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不祥事に揺れる西武信金 敏腕みずほOBが再建の“立役者”に
独自の積極経営で増収増益を続け、「信金界の旗手」ともてはやされた西武信金(本店・東京都中野区)に5月24日、金融庁の業務改善命令が出された。反社勢力と疑われる相手への融資や不動産投資向け融資で、業者…
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ついに解禁 副業OKのみずほFG社員はどんな企業で働くのか
「制度・ルールも組合との交渉もこれからなんです。どんな感じになるのやら……」 みずほフィナンシャルグループ(FG)の中堅幹部がこう気をもんでいるのは、FGの坂井辰史社長が打ち出した社員の兼業・…
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西武信用金庫に業務改善命令 消えた“落合マジック”の果て
独自の積極経営で増収増益を続け「信金界の麒麟児」ともてはやされた西武信金(本部・東京都中野区)に5月24日、金融庁の業務改善命令が出された。反社勢力と疑われる相手への融資や不動産投資向け融資で業者の…
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消費増税延期への配慮か 安倍首相に忖度した日銀黒田総裁
日銀の黒田総裁が巷間、消費増税の延期を模索しているのではないかと噂される安倍首相に、同氏一流の「忖度」を見せた。 日銀は4月25日の金融政策決定会合で指針(フォワードガイダンス)を修正したが…
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“メガバンク会長”参加の前代未聞 トヨタ決算説明会で質問
「日本を代表する超大企業とはいえ、メガバンクの会長、頭取が決算説明会に参加するというのは前代未聞じゃないかな」 こうメガバンクの幹部が驚いたのは、5月8日に東京都内で開かれたトヨタ自動車の19…
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経団連・中西会長 ご三家の日立化成売却も原発は前のめり
「過去に固執したらロクなことがない」 経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)は、平成の30年を振り返って凋落著しい電機業界や半導体事業についてこう言明した(日本経済新聞社“令和を歩む”5月3…
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ベアの足並み揃わず 大手銀行で市銀連の存在意義が希薄化
3メガバンクとりそな銀行の組合員で組織する、市中銀行従業員組合連合会(市銀連)の存在意義が希薄化している。4単組・9万4100人もの組合員を抱える巨大組合だが、最大の共闘事項である定例給与改善(ベア…
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支援先に4陣営浮上…異常事態が続くスルガ銀行再建の行方
スルガ銀行の6カ月に及ぶ一部業務停止命令が4月12日に終了した。同行は法令順守の研修や審査体制の見直しを進め、5月中旬にも中止していた投資用不動産向け融資を再開する見通しだ。だが、失墜した信用のダメ…
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厚労省の「年金運用利回り」はまるで“絵に描いた餅”だ
「また、絵に描いた餅に終わりかねないですね」 金融機関の幹部がこう呆れるのは、厚労省が想定する公的年金の運用利回りだ。我々国民の老後を支える公的年金。その運用状況は5年ごとに見直されることにな…
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“第4の携帯電話会社”楽天・三木谷氏を特別扱いの安倍政権
今や政商の域に達した楽天の三木谷浩史氏の面目躍如か。楽天が10月からサービスを開始する「第4の携帯電話会社」を安倍政権は特別扱いで優遇する検討に入った。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの…
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第2のサブプライム・ショック起こすか…CLOに金融庁も警戒
金融庁が第2のサブプライム・ショックの地雷源となりかねないと警戒している金融商品がある。米国で大売れしているCLO(ローン担保証券)だ。国内外の金融市場が動揺した1月には、CLO投資残高の多いメガバ…
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“平成の徳政令”完全終了で懸念されるゾンビ企業の倒産急増
「ゾンビ企業の倒産が急増しかねない」(地銀幹部)と懸念されている。 理由はリーマン・ショックを受けて2009年に導入された中小企業金融円滑化法の効力が、この3月末で完全に失われるためだ。中小企…
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“平成の徳政令”完全終了で懸念されるゾンビ企業の倒産急増
「ゾンビ企業の倒産が急増しかねない」(地銀幹部)と懸念されている。 理由はリーマン・ショックを受けて2009年に導入された中小企業金融円滑化法の効力が、この3月末で完全に失われるためだ。中小企…