嫉妬、憎悪…コンプレックスの日本史
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秀吉の茶頭として出世しながら切腹に追い込まれた千利休
戦国時代、天下人の補佐役に登りつめながら、周囲の嫉妬と憎悪を浴びて破滅したのが、“茶聖”と呼ばれた千利休です。天正19(1591)年、豊臣秀吉によって、切腹させられました。 利休は織田信長の…
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豊臣秀吉は農民の劣等感から名家の娘に手を出した
戦国時代でとりわけコンプレックスが強かった人物といえば、豊臣秀吉でしょう。彼は尾張(現・愛知県西部)の農村出身でした。織田家で武士になれたものの、名家の娘を妻にするのは夢のまた夢。彼と結婚したおねは…
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「生類憐みの令」は身体的劣等感とマザコンから生まれた
日本史で「希代の悪法」と呼ばれるのが、江戸幕府5代将軍・徳川綱吉の「生類憐みの令」です。動物のみならず、果ては昆虫をも殺生することを禁じたこの法令群には、庶民も武士も迷惑をこうむりました。 …
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加藤清正、福島正則らを老獪な戦略で操った徳川家康
NHK大河ドラマ「真田丸」は、中盤の見どころの「関ケ原の合戦」に差し掛かっています。 この戦を語る上で無視できないのが、徳川家康の老獪さです。豊臣秀吉の子飼いの武将たちを籠絡し、自分の部下の…
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鎌倉幕府倒した立役者 楠木正成は公家衆の妨害で討ち死に
鎌倉幕府を倒した立役者の一人が、楠木正成。討幕後も天皇のために、身命を賭して働いたことで知られています。 正成を語るときに重要なのが後醍醐天皇(第96代)です。後醍醐帝は文保2(1318)年…
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宇多天皇の信任を得ながら…死して怨霊となった菅原道真
昔から「男には7人の敵がいる」といわれます。嫉妬ややっかみから、他人に足を引っ張られたというのはよく聞く話。今週紹介する菅原道真(845~903年)は、まさにその代表でしょう。 道真は祖父と…
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切腹&暗殺! 「新撰組」は消滅まで隊士40人以上を粛清
幕末の京都で、勤皇の浪士たちと激烈な斬り合いを演じたのが、近藤勇ひきいる「新撰組」――。 この集団にも実は、大いなるコンプレックスがありました。その根底にあったのが、局長の近藤と副長の土方歳…
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弟・義経を死に追いやった源頼朝の“暗い嫉妬心”
歴史にはダイナミックな武力対決や政治抗争など、様々な激動の要因があります。こうした人間同士の戦いは、「嫉妬」に起因していることがまま多いのです。男女のジェラシーよりも、男と男の方が歴史を皮肉な結末に…