冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」
冬ドラマが続々と最終回を迎えている。今期のドラマで演技力に感心したのが「クジャクのダンス、誰が見た?」(TBS系)の広瀬すず(26)と「御上先生」(同)の吉岡里帆(32)、そしてNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の小芝風花(27)。
「クジャク~」で山下心麦を演じた広瀬は母(仙道敦子)を早くに亡くし元警察官の父(リリー・フランキー)と2人きりで暮らしてきた。その父が火災で亡くなり、残された一通の手紙を手がかりに死の真相に迫るというもの。朝ドラ「なつぞら」でヒロインを演じていたのは2019年。あの頃はまだまだカワイイすずちゃんだったが、この6年の成長はすさまじい。
広瀬といえばやはり印象的なのは「目」。怒りや事件の真相に迫るうち、自身の出生の秘密を知ることになるが、慟哭や怒り、悲しみ、あらゆる感情を目で演じ分けていて感心した。瞳の輝きを自由に操る術を手に入れたようだ。その強いまなざしに吸い込まれそうだ。
広瀬はネットフリックスの向田邦子原作「阿修羅のごとく」にも出演している。長女・綱子を宮沢りえ、次女・巻子を尾野真千子、三女・滝子を蒼井優、広瀬は四女・咲子。最強の布陣。これほど魅力あふれる4姉妹がいるだろうか。すずは演技達者な先輩の背中を見ながら女優として大きく成長した。
さらに、映画「ゆきてかへらぬ」でも中原中也と小林秀雄との三角関係の間で揺れ動く女優・長谷川泰子を妖艶に演じていて美しさは別格。「くじゃく~」の演技力と合わせ技で◎。交際を噂されていた俳優山崎賢人との破局報道があったが、恋多き女も大いに結構。