阪神が巨人に勝てない内幕
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「電鉄は年商3000億、タイガースはたかだか60億や」と一喝
2004年。西武ライオンズオーナーである堤義明のSOSを受けた巨人のオーナーである渡辺恒雄が「1リーグ制」を主張したから、さあ、阪神の球団社長の野崎勝義が猛反対した。 ■オーナーがOKなのに部…
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江川卓めぐりドラフトで正面衝突「巨人がなんぼのもんや」
1978年11月。翌日のドラフト会議を控え、岡崎義人はスカウトらとともに上京し、戦略を確認し合った。岡崎は当時の阪神球団代表で、指名相手の近況を聞いたあと、すぐ大阪に残る球団社長の小津正次郎に電話を…
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久万オーナーが講演の最後に言及した野球組織の在り方
久万俊二郎は阪神電鉄社長に就くと何はさておき、この国の電鉄各社に出向き、就任の挨拶行脚をした。 東急では五島昇が健在で野球の話になった。五島は球団を放棄し、自前の球場を東京都に寄付していた。…
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松木謙治郎「巨人が長男、タイガースは次男」と言い続けた
1935年12月10日、株式会社大阪野球倶楽部(大阪タイガース)創立。そのタイガースの契約第1号選手・松木謙治郎はことあるごとに「ジャイアンツが長男、タイガースは次男」と言った。松木は入団から5年後…
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泣いた村山実「巨人には10人目の選手がおるからかなわん」
トントントン。まな板を叩く小気味いい包丁の音を止めて、居酒屋の老店主が言う。 「これまでの話では、阪神が巨人に勝てん理由がピンとこん」 この老店主はいつも容赦がない。ならば……。 …
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命を張った正力と「巨人さまさま」あぐらをかいた電鉄会社
阪神電鉄社長の久万俊二郎は講演で「赤字」「赤字」と負を強調したが、思うに昔のタイガースは観客動員のために積極的なプランを展開したのか。何か手を打たなければという発想すらなかったのではないか。 …
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久万オーナー「巨人にペコペコ? 半分当たってませんな」
正力松太郎の人生を書くと本になる。実際、読み切れないほど数々の正力伝が出版されている。 正力はもともと警視庁の幹部だったが、皇太子だった昭和天皇が無政府主義者に狙撃された事件=いわゆる虎ノ門…
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正力は日米親善野球2試合で阪神電鉄に2億円を儲けさせた
正力松太郎の「阪神に甘い汁を吸わせた」という話は、元阪神電鉄社長でタイガースのオーナーでもあった久万俊二郎の講演記録(「阪神学事始」=神戸新聞総合出版センター=1994年発行)からうかがえる。 …
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正力松太郎が「頼りになるのは阪神だけ」と声をかけた顛末
■東京、名古屋、大阪に6球団 正力松太郎は日本のプロ野球の生みの親で読売ジャイアンツ(巨人軍)をつくった。それが1934年12月のこと。 正力の原案は東京と大阪と名古屋に各2球団の6球…
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川上哲治が「阪神はやる気を失っている」と声をかけてきた
巨人が37回。阪神は5回。セ・パ2リーグ制になって今年で69年になるが、レギュラーシーズン優勝回数で、巨人はかくも阪神を圧倒している。もはや伝統の一戦などと口にするのもおこがましい。 そんな…