官能小説家はボケ知らず
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官能はファンタジー 中高年こそ「淫気の夢」を書いてみて
さて、今回にて、いったん最終回とさせていただきます。このコーナーはシニア系を元気にしようという趣旨で開始したのですが、少しは元気になっていただけたでしょうか。 男女とも淫気は永遠にあると思う…
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構想を練る幸福 小説の醍醐味は弱い男の願いを叶えること
シニアになると若返りたいという願望を持ち、武道修行者は、ある日突然強くなれないものか、などと思う。 もちろん日頃からトレーニングをして、若い肉体や強い筋力を鍛えていれば済むことなのだが、それ…
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性欲も重要 老いらくの恋と下心こそ元気で長生きする秘訣
出会ってから体を重ねるまで、どれぐらいの期間が必要なのだろう。 恋愛には2種類あり、何年も互いに育んでゆくドラマタイプと、出会った瞬間に双方が燃え上がる湯沸かし器みたいなタイプがある。 …
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寝たきり老人の体が孫と入れ替わって…シニアのために書く
私の父は、8年前に84歳の誕生日目前で病死した。入院してから「俺の病室に男の看護師は入れるな」と私や婦長に言っていたのは、さすがに私の父親である。 やはり自分の死期を悟ったら、もう男なんか見…
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官能小説はエロが描かれていれば「奇天烈な妄想」でもいい
何といっても官能小説は、濡れ場が肝心である。逆に言えば、濡れ場さえあれば、あとは何を描こうと自由という部分がある。 もちろん官能の気分を削ぐような主義主張や、政界批判などは不可であるし、そも…
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猫派でも犬派でも大切なのは不意打ちのときに見せる羞恥心
江戸時代の都々逸に、こんなのがある。 「女将は狸で芸者は子猫、通うお客は馬と鹿」 このように昔から女性は、さまざまな動物に例えられた。顔立ちで言えば狸顔に狐顔と好みが分かれる。どちらも…
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すれ違う女性に妄想抱く習慣で「淫気」が増して元気になる
文学というのは、多く書いてから削ってゆき、完成度を上げる。 しかし官能小説というものは、「Hしたら気持ち良かった」という一言で済むものを、文庫一冊までに引き延ばしてゆく作業である。 …
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挿入射精より重要 シニアは「フェチ」を武器にアタックを
シニアになると、必ずしも挿入射精が目的ではなくなる。目や耳、鼻や舌や肌感覚の五感へのこだわり、つまりフェチ要素が重要となる。 男は女性の脱いだものを欲し、嗅いだり抜いたりしたくなり、女性は編…
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時代モノの愉しみ 官能小説家にとって江戸は「エロ時代」
今回は、女性を描く時のさまざまな表現を私の作品から少し引用してみたいと思う。まずは現代官能で、26歳の女教師の描写。 「中は綺麗なピンクの柔肉で、花弁状に襞の入り組む膣口が息づき、ポツンとした…
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官能小説の筋立て通り 夫や恋人がいる女性ほど落ちやすい
女性には、2種類しかいない。 そう、させてくれる人と、くれない人である。 この、させてくれない人をどう攻略するか、というのが常に官能小説のテーマとなる。 必ずさせてくれる人と…
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“先にシャワー”は禁句 中高年はセックスより匂いを味わう
ラブホテルという場所は、何しろセックスするためにあるのだから、入っただけでときめく。 しかし、女性の扱いに慣れていないシニアは、舞い上がるばかりで言動がぎこちなくなってしまうだろう。 …
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男が誘っても女性が落ちない理由は「普遍的にただ一つ」
文章を書く、特に女性と何をしたいかという願望を綴るには、とにかく好きな女性のイメージをはっきりさせることである。それには観察力に記憶力、妄想力が必要になるが、今まで何十年と好みの女性を見てきただろう…
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童貞の頃の興奮を思い出せば「老淫力」がもたげてくる
(いい女だなあ……) 町を歩いていても人と会っていても、内心そう思うことは多いだろう。 しかしシニアともなると、思うだけで終わっているに違いない。 なぜか。定年になり、あるいは…