芸能界と格闘技界 その深淵
-
タイソンがまたトラブル…契約は結んだが「本当に来日させられるのか?」
谷川貞治にとって、K-1プロデューサーだった2003年の真夏に出会ったマイク・タイソンの記憶は、強烈な印象とともに今も残っていた。 「当時のタイソンって感情がおかしいというか、どのタイミングで…
-
ボブ・サップはタイソンとの対決に「かみつかれたらかみ返す」と怪気炎を上げた
2003年8月22日、K-1は元統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソンと正式に契約を結んだ。 「米国内外で行われるプロボクシングの公式戦以外の、あらゆる競技、興行のプロモート権と、テレビやCM…
-
勝敗よりリングに上げることが重要「タイソンにとっては楽な条件」で合意
「マイク・タイソンをK-1のリングに上げる」という目標の第1段階をクリアした谷川貞治は、大会終了後もラスベガスに残って第2段階に取り掛かった。正式に契約を結ぶためなのは言うまでもなく、K-1のリングで…
-
タイソンという“逆転ホームラン”でマスコミの論調も一気に変化
「おまえ、自分のことをダイナマイトだと思っているかもしれないが、おまえの導火線ごと引っこ抜いてやるぜ」(サップ) 「誰かトランクス持ってこいよ。ここでやってやる。契約書にサインしろよ、ビッグボー…
-
タイソンがサップに言い返した「誰かトランクス持ってこいよ。契約書にサインしろよ」
1980年代後半から90年代にかけて最強の名をほしいままにした、統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソンが、ついにK-1のリングに足を踏み入れた。計画を立案し実現にまで持っていった谷川貞治は、この日の…
-
最強マイク・タイソンがボクシングとは異なる世界に足を踏み入れた決定的瞬間
ボブ・サップはキモを2RKOで下すと、勝ち名乗りもそこそこに、リング上から客席を見回し始めた。このときテレビを視聴していた筆者は奇異に感じた。何かを欲しているようであり、マイクアピールがしたいようで…
-
「『キモの1R終了時TKO勝ち』が妥当。だってサップは立てないんだから」
K-1ラスベガス大会「ボブ・サップ対キモ」の試合後に、元統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソンをリングに上げるという筋書きを書いたのは、何度も述べているように、このときK-1プロデューサーだった谷川…
-
「マイケル・ジョーダンをリングに上げてしまおう」と思った時に、見知らぬ黒人男性が…
2003年8月15日、ベラージオホテルで行われた「K-1ラスベガス大会」に、元統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソンが姿を見せた。事前の計画ではスーパーファイト「ボブ・サップ対キモ」の終了後、サップ…
-
「ボブ・サップを挑発してほしい。約束しただろう」の言葉にマイク・タイソンは顔を背け…
2003年8月15日、米ネバダ州ラスベガスのベラージオホテルにて、この年2度目のK-1ラスベガス大会が行われた。 お盆休みの真っ最中ということもあって、会場は日本からのツアー客で超満員。目玉…
-
「ほんまにタイソン来るん?」「来ます。試合後にリングに上がる手はずも整っています」
8月15日(日本時間16日)に行われるK-1ラスベガス大会に向けて一足早く現地入りしたK-1プロデューサーの谷川貞治は、改めてマイク・タイソンに会った。リングに登場する最終確認のためで、マネジャーも…
-
「休憩明け」に盛り上がるPRIDE まさかのマイクアピールに大ブーイング
全盛期のPRIDEの興行において「一番の盛り上がりはどこか?」と聞かれたら、筆者は迷わず「休憩明け」と答える。 「PRIDEエグゼクティブプロデューサー」の肩書を持つアントニオ猪木の登場は、い…
-
「PRIDE GRANPRIX開幕戦」は「チケットあるよ」というダフ屋は一人としていなかった
昭和から平成にかけて、プロ野球の巨人戦や人気アーティストのコンサート、プロレスのビッグマッチとなると、会場周辺には必ずダフ屋の姿があった。「チケットあるよ」もしくは「チケット余ってない?」がおなじみ…
-
谷川貞治氏の奇策「百瀬さんを使って、猪木さんをPRIDEのリングに上げよう」
拳銃不法所持等で逮捕歴を持つ異色の作家、百瀬博教が格闘技界と本格的に関わりを持つようになったのは、K-1創始者の石井和義と知り合ったことに端を発する。紹介したのは芸能プロダクション・ケイダッシュ会長…
-
“PRIDEの顔”高田延彦の言葉「少年の頃の気持ちにさせてくれるもんだよ」
K-1プロデューサーの谷川貞治がタイソンのK-1ラスベガス参戦に社運を懸ける一方、競合団体のPRIDEは、真夏のビッグイベント「PRIDEミドル級トーナメント&ヘビー級ワンマッチ」を着々と進めていた…
-
ボブ・サップは芸能活動にかまけミルコに1R負け…人気を当て込んだTV番組収録も拒否
この時期、ボブ・サップのモチベーションは著しく低かった。正道会館の夏合宿に参加したのもマスコミ向けの絵づくりにほかならず、リアルファイトへの関心はさほどもなく、彼はプロレスをやりたかった。実際「ファ…
-
“ボブ・サップ売り出し計画”はトントン拍子で進んだ 全米でもテレビCMの企画が浮上
7月20日、シアトルの自宅で静養していたボブ・サップが、突如愛知県の西浦海岸に現れた。正道会館の夏合宿に参加するためである。全国の正道会館の支部道場から集まった300人の門下生と一緒に汗を流した後は…
-
アントニオ猪木評は「物静かな人。派手なイメージは意外とない。でも、やっぱりオーラってある」
川又誠矢が石井和義と初めて会ったのは、1997年。このとき31歳で芸能プロダクションを起業したばかりだった。ミュージシャンのプロデュースをしたかったし、俳優のマネジメントもしてみたかった。番組制作に…
-
格闘技関係者の多くは「海外に逃げた」「すでに死んでいる」と異口同音に…
以前にも述べたように、筆者が初めて川又誠矢の現況を把握したのは、5年ほど前のことである。当時、筆者が放送作家として携わっていたテレビ番組に、クレイジーケンバンド(CKB)の横山剣がゲストに来た際、編…
-
保釈後の石井和義は椿山荘に滞在も「間違いなく、館長と川又さんは会っています」と
ミルコ・クロコップの代理人である川又誠矢の携帯電話に石井和義から「今、保釈されました」と連絡があったのは、石井が保釈されてすぐの5月下旬のことだという。すぐさま、都内でホテルで会うことになった。川又…
-
徳山昌守は「K-1に軽量級っていうのができたら参戦も面白い」と意欲を見せた
ヘビー級の祭典「K-1GRANDPRIX」、魔裟斗人気で浸透してきた「K-1WORLDMAX」、異種格闘技を主軸とした「K-1JAPAN」と、断続的に続くイベントスケジュールをこなしながら、同時にマ…