リレー特別寄稿 岸田政権の歴史的転換にモノ申す
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岸田政権の少子化対策は的外れ! まずは未婚の増加を直視すべき
岸田内閣は、異次元の少子化対策を実施するというが、抜け落ちている視点がある。 結婚したカップルから生まれる子どもの平均は、約50年前は2.2人だったが、2021年は1.9人である。確かに減少…
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「戦前」を思考停止のことばにしないことが「新しい戦前」を防ぐ最良の道
「戦前」にあらためて注目が集まっている。 昨年末、タモリが「徹子の部屋」で2023年がどのような年になるかと問われて、「新しい戦前になるんじゃないでしょうかね」と答えたことも話題になった。 …
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未来の世代と地球の声を「聞く力」が発揮されなければ、日本はこのまま没落する
岸田政権は歴史の流れを読み違えている。現在、世界が直面しているのは未曽有の「人新世」の危機だが、その深刻さが分かっていない。 「人新世」とは、人類の経済活動が地球全体の姿を根本から変えてしまう…
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「宏池会」結成の裏の目的を初めて明かす 岸田政権は安倍政権よりも「岸政治」の色が濃い
「宏池会は消滅した」と喝破したのは、前川喜平元文科次官だった。 昨年の暮れ、ネット番組「3ジジ放談」で、私が「西山太吉 最後の告白」(集英社新書)のなかで、西山氏が「岸田首相が宏池会ということ…
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なぜ原発活用の方針転換を急いだか ウクライナ危機や電力高騰の“カミカゼ”を利用しているだけ
昨年8月24日、岸田首相が原発運転期間の延長と原発建設を含む原発活用方針の検討を指示してから、わずか4カ月。12月22日の政府のGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議は原発活用方針を含む基…
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武器を買うより食料の自給を このままでは戦うどころか「兵糧攻め」で餓死させられる
戦後、米国の余剰農産物の処分場と位置付けられ、日本の食料自給率はどんどん低下した。カロリーベース38%という自給率だが、野菜の種の自給率が10%しかないことや化学肥料の自給率がほぼゼロであることを考…
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岸田総理にやる気さえあれば「子ども予算の倍増」はすぐできる
岸田総理が年頭会見で「異次元の少子化対策」を表明しましたが、「子ども予算のグローバルスタンダード化」(諸外国の半分程度の予算額を諸外国並みに)を訴え続けている立場から言うと、「異次元」ではなく普通で…
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「防衛政策の歴史的大転換」合意の瞬間 燃える暖炉の前で紅潮する岸田首相に浮かぶ不安
あかあかと燃える暖炉の火をバックに、両首脳が相対している。いうまでもなく、アメリカのバイデン大統領と日本の岸田首相だ。 【写真】この記事の関連写真を見る(14枚) このシーンを忘れない…
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安倍がつき菅がこねし「戦争餅」を何も考えずに食うがごとき態度
この十年間は、日本がいつでも戦争できるように法整備を整えてくる期間だった。秘密保護法(2013年)、安保法制(2015年)、共謀罪(2017年)と、民主主義を脅かす法律を次から次へと、強行採決で決め…
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戦争を防ぐには「安心供与」一見“かったるく”見える外交こそ不可欠
筋書きが見える陳腐なドラマのようだった。 日米安全保障協議委員会(2プラス2)と日米首脳会談が終了した。年末に閣議決定された安保3文書改定で、日本の敵基地攻撃能力の保有や年間防衛予算を5年後…
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本気とは思えない岸田首相の「異次元の少子化対策」の怪しさ かつて安倍元首相も大言壮語
1月4日の記者会見で「異次元の少子化対策に挑戦する」と大言壮語した岸田首相。しかし、その具体的な内容は不明だ。 (1)児童手当を中心とした経済支援(2)学童や病児保育を含む幼児・保育サービスの…
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米国のお先棒を担いで敵基地攻撃に走るのは「匹夫の勇」 何がしたくて首相になったのか?
この人は何がしたくて首相になったのだろうか。 自民党総裁選を通じて訴えた「令和版所得倍増」のための分配施策、金融所得課税の見直しは党内や財界の反対にあって言わなくなった。 【写真】この…
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安倍晋三の腹話術人形による独裁 戦後日本の堕落の総決算が迫ってきた
「国体論-菊と星条旗」(2018年)に書いたように、戦後日本は崩壊に向かう。どのようにして崩壊するのか。要するにそれは、日本人が天皇と仰ぐアメリカと中国との覇権争いにおいて、米の覇権を守るために焼け野…