ワンニャンのSOS
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治療中にパニックになるペットも…防ぐには飼い主の付き添いが効果的
この連載の読者さんは定期的に動物病院にかかっていると思いますが、中には去勢や避妊の手術を受けてから疎遠になる飼い主さんもいます。自宅でおかしなそぶりを見せなければ、それでよいかもしれませんが、問題は…
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室内飼育のネコが引き起こす「日光過敏症」…動物病院の高額な検査誘導を回避するひと言
紫外線が気になる季節になりました。サングラスや日焼け止めなどで対策している飼い主さんは少なくないでしょう。実はこの時季、完全室内飼育のネコちゃんが紫外線のトラブルに襲われることがよくあります。今回は…
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ワンちゃんやネコちゃんの歯石除去、歯周ポケット治療は麻酔ナシでできる可能性が
ワンちゃんもネコちゃんも、シニアになると歯のトラブルが増えます。先日、ウチのスタッフが友人から相談を受けたのも、歯周病に関するものでした。ザックリと内容をまとめてみると、以下の通りです。 ワ…
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犬や猫の糖尿病は1型と決めつけず、インスリン投与量を調整する
生活習慣病で悩むヒトが増えているように、生活習慣病を患うペットも増えています。先日、飼い主さんが連れて来られた10歳のワンちゃんもそうでした。 「水をガブ飲みして、すぐオシッコするんです」 …
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大事なペットが突然体調を崩して…緊急受診は症状次第では時間調整が必要
大事なわが子が大変で……。ネコちゃんやワンちゃんがぐったりして体調を崩すと、慌ててかかりつけ医に連絡される方がいます。その気持ちは分かりますが、電話などでは慌てずに事情を説明してもらえると緊急の受診…
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ボスネコと仲良し野良ちゃん…2頭のユニークな“主従関係”に注目してみた
面白いネコちゃんを診察する機会に恵まれましたので、今回はそのお話を紹介します。飼い主さんは東京と千葉を行き来されていて、千葉の自宅に出入りする半野良のようなネコちゃんグループの1頭。4歳のオスで去勢…
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コロナ禍明けで飼い犬が「分離不安定症」に…軽症ならフェロモン剤で治る
感染症法上の新型コロナウイルスの位置づけがインフルエンザと同じ5類になって1年あまり、皆さんの生活はコロナ禍前に戻っていると思います。しかし、ワンちゃんの中には、コロナ禍が明けたことで、精神的なバラ…
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猫の蓄膿症こと「副鼻腔炎」治療法は? 点鼻薬とともに“こより作戦”が重要
子猫が猫カゼ(猫ウイルス性鼻気管炎=FVR=か猫カリシウイルス感染症=FCV)にかかると、ぐったりしたり、目ヤニや鼻水がひどくなったりして受診されることがあります。 猫カゼの治療にはインター…
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骨折した捨てネコのてまりちゃんが急回復 その裏は絶妙サポートと奇跡の連続だった
今回は少し趣向を変えて、骨折したネコのてまりちゃんが奇跡の回復をみせたお話を紹介します。そこにワンちゃんの絶妙なサポートがあったのです。 離乳したばかりのてまりちゃんが脚を骨折して当院に担ぎ…
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ペットの療養食、サプリ、医薬品…横行するネット販売に思うこと
ワンちゃんもネコちゃんも、年を重ねると腎機能が低下しやすくなります。あるワンちゃんに点滴治療しながら様子を見守ると、血液検査は改善傾向がみられましたが、腎臓は再生能力がなく、治ったというより悪化させ…
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ペットの花粉症は「治す」でなく「うまく付き合う」症状が改善されるケースも
アレルギー症状についての治療はヒトも大変ですが、ペットも同じでこじれるケースが珍しくありません。 私のところにも、花粉症による皮膚炎を悪化させたワンちゃんがよく飼い主さんに連れられてきます。…
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犬の「アレルギー性のかゆみ」ならステロイド剤の頓服がよく治る
ステロイドは、炎症を抑えるのに効果的で、ヒトにも動物にもよく使われますが、一方で一部の人には不信感が強い薬でもあります。たとえば、ヒトでアトピー性皮膚炎を起こした方がステロイド剤の副作用がみられると…
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犬や猫も花粉症に…つらいアレルギー性「接触皮膚炎」の改善方法は?
春につらい病気というと、花粉症です。読者の方も薬でしのいでいる方が少なくないでしょう。実は犬や猫なども花粉症になることがあります。今回はペットの花粉症についてです。 ヒトの花粉症はスギやヒノ…
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春から盛んにPRされる犬の「フィラリア症」血液検査は毎年必要なのか?
フィラリア症は蚊が媒介する感染症で、犬の心臓や肺、猫の肺などに寄生虫が感染します。成虫になると30センチ近くにもなりますが、心臓に多数寄生すると血流が滞って、最悪の場合、命を落とす恐れがありますが、…
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獣医師国家試験合格者が発表 犬や猫以外にミツバチも診察する仕事の幅広さ
獣医師国家試験の合格者が今月13日、発表されました。ニュースをにぎわせた加計学園が運営する岡山理科大獣医学部にとっては初めての新卒者で、114人が受験し、合格者は77人。合格率は全国平均を16ポイン…
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ワンちゃんの繁殖は適正に行いたい…それでも交配してしまったら堕胎薬は“奥の手”
ワンちゃんを複数飼っている方は、珍しくありません。同年代くらいのオスとメスを飼い始めて去勢手術や避妊手術をしていないと、自然の流れで交配が成立するリスクがあります。発情したメスが卵巣から分泌するプロ…
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猫の「肛門腺出血」は手術で縫合しない方がよく治るケースも
ネコちゃんやワンちゃんがお互いのお尻をクンクンと嗅ぎ合うシーンに出くわすことがあると思います。ヒトに例えれば握手やハグのようなものでコミュニケーションの一環です。 しかし、中には、1匹でお尻…
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“わが子”が他人を噛んだ ワクチン接種済み飼い主が背負う代償は?
環境省によると、犬がヒトや動物を噛む咬傷事故は2022年3月末で4423件。噛んだ犬の数は4445頭で、約84%の3732頭は登録済みでした。 全体のほぼ10%にあたる449頭は飼い主が判明…
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「狂犬病ワクチン」接種義務を猶予できるケースは? 体調や性格に合わせた対応も必要
こじれた皮膚炎の治療がうまくいかず、転院されたワンちゃんの飼い主さんが症状のほかにもいくつか質問されました。その中に狂犬病ワクチンに関するものもあって、「狂犬病ワクチンは、やっぱり接種しないとダメで…
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死を悟ったネコが最期にどこかへ…「心残り」を軽くする受け止め方
「先生、ネコちゃんはいまでも亡くなるときにいなくなることはあるんですか?」 先日、私と同世代の50代の飼い主さんにこう言われました。われわれが子供のころは、室内と屋外を行き来する飼育方法が多か…