海外にワンちゃんを連れて行きたいなら…2年有効の「狂犬病抗体検査」が必要な理由
ワンちゃんにとって、4月は狂犬病予防接種のシーズンになります。狂犬病予防法で犬は生涯に1回の登録と毎年1回の狂犬病予防ワクチン接種が義務づけられているためです。ベテランの飼い主さんならよくご存じでしょうが、GWの海外旅行の前の狂犬病抗体検査はいかがでしょう。今回はこれがテーマです。
旅行や出張で海外にワンちゃんを連れていくとき、帰国が出国から2年以内なら狂犬病抗体検査を受けることが推奨されています。日本は狂犬病の発症が抑えられているため、元々日本にいた犬だとしても帰国時の検疫が非常に厳しく、帰国時の検疫は義務。一定の条件を満たしている場合、検疫所での係留期間は半日で済みますが、そうでないと、狂犬病の潜伏期間である2週間に及ぶのです。
その条件は何かというと、①マイクロチップの装着②2回以上の狂犬病予防接種証明書③狂犬病の抗体検査結果です。その抗体検査結果の有効期限は採血日から2年間。出国から2年以内の場合に限って、狂犬病抗体検査が推奨されるゆえんです。
実は、かかりつけの飼い主さんの女性はこれから国際結婚され、ご主人の国でしばらく暮らすとのこと。2年以内には帰国されるそうで、この話を質問されたのです。