小型犬の「膝の皿の脱臼」は手術せずに済む可能性も…重要なのは生活スタイルの見直し

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 長く動物病院を経営していると、おかしな電話を受けることがあります。

 先日の電話をかいつまんで紹介すると、「愛犬が脱臼して骨には異常がない。外科的な治療をされていますか」というものでした。明らかに一般の方ではなく、恐らく他院の広告を請け負う業者が、グーグルのレビューの星5つを書き込む材料にするための“取材”ではないかと思います。

 その真偽はさておき、一般に骨に異常のない脱臼は、早く元に戻すのが一番。モタモタしていると、筋肉の拘縮を招いて厄介です。痛いので鎮静して行います。外科治療は必要ありません。脱臼部位で多いのは、股関節や肩関節、肘関節、頚椎などです。

 しかし、緊急性のない脱臼もあります。それが電話にもあったもので、小型犬によく見られる膝蓋骨脱臼です。

 膝蓋骨とはいわゆる膝のお皿のこと。それが小さい、もしくはお皿がのっかっている太ももとすねのお皿がのる“溝”が浅いと、骨格が出来上がって成犬になったときに膝の関節が緩い、お皿が外れやすいという状態になります。その骨格に問題がなくても、ジャンプ後の着地や踏み込みの失敗による打撲、捻挫などで強い負荷がかかることで外れることも少なくありません。

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