ワンニャンのSOS
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「高齢ペットの治療」では、根治を目指すとお別れができなくなるリスクも
小型のワンちゃんやネコちゃんの平均寿命は15歳前後といわれますが、最近は飼育環境や獣医医療の向上などで寿命が延びて、17、18歳くらいまで元気なことは少なくありません。ペットも高齢化が進んでいます。…
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ペットの排泄物どうしてる? 自宅での処理は「消毒と除菌」の徹底が基本
皆さん、ワンちゃんやネコちゃんの排泄物の処理は、どうされていますか。きちんとされている方がほとんどでしょう。しかし、正月休みは当院に併設しているペットホテルに預かったワンちゃんの散歩の途中に放置され…
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ペットの「かかりつけ医」は企業体と町医者でそれぞれ長所と短所がある
この冬は、ヒトでインフルエンザや新型コロナ、そして風邪が大流行しています。近くの内科系クリニックは大混雑しているようです。皆さんはいかがでしょうか。 私の動物病院でも、かかりつけのワンちゃん…
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ペットの流動食はかなり高価…飼い主の負担を減らす「裏ワザ」とは
ワンちゃんやネコちゃんに慢性的な病気があったり、手術を受けたりすると、エサに流動食を与えることが少なくありません。 たとえば手術の影響で胃の動きが悪いときには、固形ではないので胃に負担を与え…
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「超音波装置」で割高手術に誘導? 飼い主を誤解させる手術のPRフレーズ
新しい治療法や薬、医療機器が開発されると、期待して新しい方をチョイスしたくなるかもしれません。ヒトもそうでしょうし、飼い主さんが愛犬や愛猫を託すときもそうでしょう。その気持ちは分からなくもありません…
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超音波検査のメリットは臓器の動きや血流を動画でチェックできること
先週のX線検査に続いて今回は、超音波検査についてお話しします。飼い主さんも人間ドックなどで受けたことがあるでしょう。動物にもとても役立つ検査です。 動物病院では、心臓の血液循環を確認するのが…
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ペットのX線検査を勧められたら…覚えておきたい「必要」と「不要」の線引き
夜間診療で不要な検査をされる恐れがあることは前回、説明しました。では、いろいろな検査が必要なときはどんなケースか。今回は、おなじみのX線を掘り下げてみましょう。 ヒトでもおなじみですが、動物…
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飼い主が不安になり「夜間の救急外来」受診→不要な検査で治療費がかさむリスク
愛犬や愛猫がいつもと違うそぶりをしていたら、飼い主さんは心配してその症状をネットで検索するかもしれません。そこにある情報は概してよくない話で、それが飼い主さんの不安を募らせてしまいます。先日も、そん…
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シニア猫の「元気ない」「食べない」「吐く」は便秘を疑って
シニアのワンちゃんは便が緩くなりやすいのですが、シニアのネコちゃんは逆に便が硬くなって便秘がひどくなる傾向です。 悪化すると、たまった便が多くなり過ぎて、自力で排泄できなくなるほどで、結腸が…
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元気なシニアのワンちゃんは軟便になることが…まずフード変更で対策を
ワンちゃんはシニアになると便が緩くなることがあります。そこに体重減少が重なると飼い主さんは心配でしょう。 先日、12歳のワンちゃんを連れてこられた方もそうでした。少し前に引っ越されて近所の動…
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急な寒暖差でシニアのワンちゃんネコちゃんも不調に…飼い主は心拍数でチェックできる
今年の猛暑を引きずったのか東京は11月に入っても暑さが続いていましたが、ようやく涼しくなったと思ったら、週末は冬の寒さに冷え込むそうです。厳しい寒暖差で多くの人が体調を崩しています。 急激な…
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ワクチン接種後の腫れはステロイドで改善できるが…どの部分に注射したか獣医師に確認を
コロナ禍で普及したワクチンは感染症予防にとても重要ですが、接種すると、その部位が赤く腫れることがあります。動物の場合、ヒトより注意が必要ですから、今回はその点についてお話しします。 「右脚のつ…
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愛犬が急に豹変したらどうする? 重度の「分離不安症」の可能性も
ワンちゃんの中には、ちょっとした飼い主さんの仕草や行動でスイッチが入って急に攻撃的になったり、豹変したりするタイプがいます。そうなると飼い主さんでも噛みつかれたりして大変でしょう。分離不安症といって…
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飼い主を悩ませるかかりつけ医と専門病院の連携の悪さ…転院するときは報告を
ヒトも動物も年を取ると、病気やケガをしやすくなります。大病も珍しくなく、大がかりな手術となると、手術を行う総合病院とふだんの診療を担うクリニックとの綿密な連携が不可欠です。それはヒトも動物も変わりま…
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獣医師への相談は“はじめの一歩”…ペットの埋葬、私の考え方を紹介します
前回は、可愛がっていたペットが亡くなったときの対応について紹介しました。看取って火葬が済んだら、埋葬になります。自宅の庭などに墓を建てるスペースがあれば問題ありませんが、マンション住まいだとそうもい…
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在宅で看取ったワンちゃんネコちゃんの遺体が汚れた時の対応は?
先日、獣医師仲間と話をすると、仲間の飼い主さんは愛猫を亡くし、汚れてしまった死骸に戸惑ったということを耳にしました。ペットを看取ったことがないと、十分考えられる話です。 ワンちゃんやネコちゃ…
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フジ「めざましテレビ」で死亡事故騒動…ペット動画の“仕込み”&“ヤラセ”と事故リスク
SNSにワンちゃんやネコちゃんのかわいいしぐさを投稿する飼い主さんは少なくありません。その愛らしい姿に癒やされるファンもいるでしょう。動物の投稿が相次ぐ中、テレビ番組でワンちゃんを紹介するコーナーで…
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犬も猫も「耳血腫」を発症するが、猫は手術になりやすい
ワンちゃんやネコちゃんの耳が蒸れると、マラセチア菌などが増殖し、耳をかゆがって脚でかくことがあります。ワンちゃんだと、旅行で川遊びしたことで発症することも少なくありません。ネコちゃんでは、それとは別…
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動物病院を替えたら薬が効くようになったのは一体なぜ?
「先生の説明を守って薬を飲ませたら、よく効きました。前の病院では効かなかったのに、なぜでしょう?」 初めて来られた飼い主さんがしばらくしてこんなことをおっしゃいました。当院ではよくあることです…
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「セカンドオピニオンの注意点」複数の病院を天秤にかけて受診の“いいとこ取り”はNG
病気の治療や症状などに疑問があれば、セカンドオピニオンを求めることがあると思います。ペットでも珍しくありません。しかし、その行動の取り方によっては、あまりよい印象を持たれないことがあります。 …