シニアのワンちゃんネコちゃん「脾臓」の腫れは手術せずに点滴で治療できる可能性が

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 ワンちゃんもネコちゃんも、シニアになると脾臓が腫れることがあります。そうすると、手術を勧められることもありますが、果たしてそれが必要なのか。今回のテーマはそこです。

 脾臓は腹部の中間にある臓器で、その働きは血液の貯留保管。古くなった血液を処理したり、緊急時には血液を放出して血液循環を補ったり。骨髄以外で緊急に造血できる補助的な働きが特徴です。

 正常なら、ワンちゃんもネコちゃんも触診で触れることはありません。当院の場合、触診に違和感があれば、本当に脾臓が原因なのか、そうでないのか超音波検査で確認します。肝臓や胆のうは中腹部より上に位置していますが、それらが腫れた場合も、中腹部から下腹部にかけて腫れが認められることがあり、超音波検査は、それらの鑑別に役立つのです。

■発症すると命の危機が

 脾臓の腫れが怖いのは出血が止まらなくなること。腫瘍であってもなくても肥大して破裂し、腫瘍なら増殖して脾臓の一部が自壊。いずれも出血を招くため、発症すると命が危ぶまれます。それが起こらないように未然に摘出することがあるのです。

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