事故多発の建設現場で何が起きているのか
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神宮外苑が最たる例…錬金術の道具となった「やらなくてもいい再開発」が街を潰す
再開発とは何か。ある時代につくられた街が社会の変化でさまざまな齟齬をきたし始めた頃に、再び新しい時代に合った形態につくり直すことをいう。そこには、現状への明確な問題意識と、将来に向けての展望がなくて…
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人手不足に作業時間の短縮…「2024年問題」で工事現場軒並みストップの恐れ
トラックドライバーなどの残業時間の上限が規制される「2024年問題」が物議を醸している。 19年4月に施行された「働き方改革関連法」に基づき、大企業では既に上限規制が適用されている。残業が常…
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経済効率優先で作業員は“寄せ集め”…建設現場で失われてしまった「真の組織力」
建設業界が他の“ものづくり”と違う点は、製造現場が工場ではなく現地であるということと、フルカスタムメード、いわゆる一点ものであるということだ。すべての資材や人材は現地まで運ばれ、完成後は作業機械や廃…
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若手への「教育」「技術継承」機会が消失…行き過ぎた再開発の歪みが招く“命取り”の事故
東京駅近くの51階建てビルの工事で起きた事故は、5人が死傷する痛ましいものだった。現場は国家戦略特区に指定されたエリアで、大規模な再開発を促進していたところだ。 東京ではこのような再開発が目…
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建設業界死傷事故多発の背景 工事現場から消えた「チームワーク」と「意識の共有」
建設現場で、あってはならない事故が多発している。 9月中旬、JR東京駅近くの51階建ての複合商業ビルの工事現場でクレーンで吊り上げられていた鉄骨が落下。作業員5人が死傷した。都心の一等地で次…