自費出版でスタート「それからの三国志」が18万部超の大ヒット
わずか800部からスタートした自費出版小説が出版社の目にとまって文庫化、累計18万4000部の大ヒット――。
サラリーマンで三国志ファンだった内田重久氏(81)が書いた歴史小説「それからの三国志」(文芸社 上・下各580円+税)がそれ。
「三国志」の作品はさまざまあるが、その多くは三国志時代の前半50年が舞台で、後半は割愛されていた。しかし本書は、これまで描かれることのなかった三国志の後半が舞台。諸葛孔明の遺志を継いだ若き武将・姜維を主人公とした群像劇で、瞬く間に三国志ファンの間で話題になった。
「孔明の死後は、目立った英雄はいませんが、乱世を平和にしようとコツコツと仕事をした武将たちの姿に自分を重ねるサラリーマンが多いようです」(文芸社・広報部の田村氏)
次作にも期待。