「アストロバイオロジー」山岸明彦著

公開日: 更新日:

 アストロバイオロジーとは、地球外のどこかにいるかもしれない生命体についてあらゆる角度から研究する学問。本書は地球外生命の可能性を論じながら、アストロバイオロジーの最前線を紹介するサイエンステキストである。

 生物学者は宇宙人の存在に悲観的だが、天文学者や物理学者は楽観的だという。なぜなら、天の川銀河だけでも1000億個もの星があり、地球に似た惑星はいくらでもあるからだ。では、生命とは何か、どのようなものでできているのか。そして地球以外で探査する場合は、どのような生命を想定しておけばよいのか。生命の定義から起源、そして生命を構成する元素と分子が宇宙でどのようにつくられてきたかなどを解説しながら、地球外で生命が誕生する可能性や探査の方法を解説する。(丸善出版 2800円+税)


【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋