「人工知能は私たちを滅ぼすのか」児玉哲彦著

公開日: 更新日:

 プロ棋士を圧倒するなど、性能が飛躍的に向上している人工知能が、新たなパラダイムシフトを世界にもたらそうとしている。開発者たちのゴールは、人間と同じように考えたり感じたりする心を持った機械を実現することであり、それは神の領域に足を踏み入れることでもある。本書は、2030年に生きる大学生のマリを主人公に、人工知能の開発の歴史を概観しながら、人工知能が実現するであろう未来の世界を描き出すサイエンスフィクション。

 人工知能の概念を発明した悲劇の天才の物語から、急速な発達で神の存在に近づく人工知能がもたらす暮らしや仕事の変化。そしてその行きつく先に待っている人工知能と人間の関係を予測する。

(ダイヤモンド社 1600円+税)



【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方