「世界を読み解く科学本」 山本貴光編

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 それぞれの専門分野で活躍する研究者や専門家がお薦めのサイエンス本を語るブックレビュー集。

 宇宙物理学と素粒子物理学は、両極端にありながら、どちらも「この世界の究極の姿」を追求する学問であり、互いに密接した学問である。

 そう語る素粒子物理学者の多田将氏のお薦めは「宇宙を解く 壮大な10の実験」(アニル・アナンサスワーミー著)。地球から宇宙を探索する実験(観測)施設そのものにスポットライトを当てドキュメンタリー風に紹介する本書は、理論先行で教科書的なものが多い宇宙物理学の書籍の中で実験に光を当てた良書だという。

 こうした宇宙をはじめ、地球や生物の進化、生物や人間の心や体、そしてサイエンスに隣接する技術や医療まで、各分野にいざなう100冊を紹介。

(河出書房新社 1034円)

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