連載小説<19> トイレの窓から隣家の老女が見えた
「トイレを貸してもらえますか」
女性に代金を支払いながらクエットは言った。
「あっち」
クエットは釣りを受け取ると女性が指さしたほうに向かった。ドアを開けてトイレに入る。壁に小さな窓があった。
用を足しながら、なぜだかその窓の存在が気になった。
どうしてだろうと…
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