姉のアリスと双璧…広瀬すずの“白目むき出し演技”が評判
1月期の主演ドラマ「anone」(日本テレビ系)の平均視聴率が6%台にとどまり、その名に傷がついたかと思いきや……。若手女優の中で人気・実力ともにナンバーワンと名高い広瀬すず(20)。先月はヒロインを務めるNHK朝ドラ「夏空―なつぞら―」(2019年4月放送開始)がクランクインし、先週24日には東京オリンピック・パラリンピックのボランティア募集のCM起用が発表され、本領発揮とばかりに存在感を放っている。
来月31日に封切りとなる映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」(大根仁監督、東宝系)もそのひとつ。広瀬は主人公(篠原涼子)の高校時代を演じ、池田エライザ(22)とコギャル姿でポージングしたメーキング写真が公開されるやいなやネット上で話題をふりまいた。
だが、今作の本当の見どころはそんな見目麗しい表情ではない。映画評論家の秋本鉄次氏は、「豊満ボディーを強調する衣装で口汚い言葉を連呼する小池栄子を久しぶりに拝めたことが、個人的には最大の収穫」と前置きした上で広瀬の演技についてこう評価する。
「淡路島で生まれ育った“かっぺ女子”という設定ですが、コテコテの方言がさまになってました。なかでも、母親役のキムラ緑子さんと丁々発止のやりとりをする茶の間のシーンは見せ場のひとつ。それになんといっても、白目むき出しのおバカ表情は秀逸で、“スイッチ”が入ると暴走してしまう性格を非常にうまく表現していました。あれだけの美系だけに清純派のイメージが強い広瀬ですが、強姦されるシーンに挑んだ『怒り』(16年)とはまた違った形で、今作ではコメディエンヌとして新たな可能性を示した。女優として引き出しを増やす作品になったと思います」
若手コメディエンヌの筆頭格といえば、姉のアリス(23)。放送中のドラマ「探偵が早すぎる」(日テレ系)でもその才能をいかんなく発揮しているだけに、ますます広瀬姉妹の株が上がる夏になりそうだ。